多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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昭和パン屋ロード・本郷通

 2日連続で東京・本郷3丁目の「近江屋洋菓子店」へ。初日はライターYさんと。まずはドリンクバー525円を頼んでコーヒーやコンソメスープをカップに注ぎつつショーウィンドーを徘徊、ケーキを物色するのがタダ流です。みかんジュース、キウイジュースにスープは3杯、コーヒー2杯はかるいかるい。とはいえジュースは1種類ずつ、紙カップを取り換えないのです。隣の席のマダムたちは1杯ずつカップを使い捨て、わんこそば状態でトレイに積み上げていました。あぁもったいないー。お店のひとはもちろん何も言わないけれど、近江屋ラブの身としてはちょっとかなしい。さすがに温冷では分けますが、2つのカップを使い回します。みかん、キウイ、りんご&ホウレンソウなど、飲むうちに少しずつカップで融合し、ミックスジュース状態になるのもいいのにな。お試しくださいよ、とまぁ、見知らぬ方にいらぬツッコミをしそうになるのでした。
 私は名物アップルパイを、近江屋歴数年のYさんはエクレアを買いました。エクレアはボッテリ塗られたチョコレートに、中には「どっこいしょ、といった感じで」カスタードが詰まっている、とのこと。さすがライター、的確な表現です。2人で今後、「どっこいしょエクレア」と呼ぶことで基本合意しました。
 2日目は滋賀のM子さんとランデヴーです。熱くジェンダーその他について語り、帰路に。本郷通をひたすら上がります。この通りは近江屋の薫陶を受けて…かどうか分かりませんが、昭和が香るレトロパン屋が目白押しです。1935年(昭和10年)創業の「オリムピックパン」が筆頭です。オリムピックというのも素敵、パンは「pan」ではなくpainでしょうとヤボなことは申しません。これもしみじみ、昭和の味というものでしょう。創業18年と平成ですが昭和っぽい「メリージェンヌ」、素っ気ない内装が東欧のパン屋をほうふつとさせる「ブレーメンムカラミ」、焼きたて欧風パン「キムラヤ」…。甘食コッペパン、卵ドーナッツなど、どれもなつかしい。近江屋を出てもまだ「近江屋系」と呼びたくなる店が続くので、寄り道しまくるのでした。どこも7時〜7時半ぐらいから営業しているのもエライ。ねじりドーナツは「メリージェンヌ」の油の回り具合が私好みでした。
 

パリのおやつ旅のおやつ

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