多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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北京ダック親子会

 ケンタッキーで安心油条を安心して食べた後、お土産を買いにおイモ屋さん「地瓜坊」へ。店が近づくと焼きイモ〜え〜やーきいも、とうなりたくなるいい香りがしています。おさつチップにスティック、紫イモチップ、ひまわりのタネはどれも1袋10元(130円)です。おさつチップスは日本のより薄くて歯ざわりがいいのです。甘みは少ないのですがその分パリパリ、一気に一袋イケます。紫イモのほうがさらに私好みでした。スーツケースに詰めたはずが食べちゃいました。タイミングが合えば作りたてを袋に詰めてくれるのもいい感じです。この店はピスタチオも30元(400円)とお買い得。しかも粒が大きい。しげしげ見つめて、君、立派やなーと言いたくなるのでした。
 一度Y子さん宅へ戻ってから、スーツケースを転がしてランチへ。パスポートちゃんと私のだよね…と、台北でのあたふたのせいでページまでめくって再確認です。取り違えようもないのですが。
 向かったのは北京ダック店「羲和雅苑烤鸭坊」です。ぐぉーん、とドラが聞こえてきそう。ゴージャスだわ。Y子さんとKさん、Mさん、そして北京に住み始めたばかりのN子さんとご一緒しました。合計5人、全員が1歳前後の子連れです。画用紙に「熱烈歓迎 N子さん」と書いて持ち込み、店員さんに壁に貼ってもらいました。Y子さんが手書きのウェルカムボードで出迎えてくれたのが、飛び上あるほどうれしかったので。
 個室を借りたので1000元(1万3千円)以上をオーダーせねばなりません。もちろんダックは頼みました。1羽260元(3400円)でした。でもお酒を飲まず、フカヒレなどの高級素材にも手を出さなかったせいか、全然足りない。ええい、肉だ肉ー。オージービーフにフォアグラ、トリュフのせという荒業?メニューを頼んだらあっさり突破しました。ダックは身をさばいてくれたあと、残った骨をから揚げにして出してくれました。スープにしてくれる店はよくあるそうですが。骨付きを見るとテンションが上がるのはなぜだろう。ダックと同じぐらいおいしかったです。
 お皿もおしゃれでモダンでかっこよかったのですが、シメに頼んだチャーハンというか、あんかけご飯がフライパンで出てきたので、一気にお茶目に。中華鍋とか銅製ならまだしも100均レベルのフッ素樹脂加工のものだったのです。なんでー。
 4人と別れ、私は空港へ。またきっと会える。そう思えるのが何よりうれしかったのでした。
 空港では保安検査でちょっと往生しました。抱っこひもを外すように言われたのです。えー、無理だよ。そう思いつつレーンにかばんからカメラ、携帯を取り出して並べ、抱っこひもを外して丁稚ケイを抱えたままゲートをくぐります。ここまではいいのですが片手で赤子をかかえ、どうやってかばんに物を入れ直せばいいのでしょう。手伝って、と係員に言いたかったのですが見向きもされず。しゃーないか。悪戦苦闘しつつ片手で放り込み、ケイはラグビー抱き、そのまま授乳室になだれ込みました。ぜいぜい。どこかでバギー、借りられたんだろうか。
 免税店ではプリッツ北京ダック味を発見、思わず買ってしまいました。1ケース108元(1400円)。天津甘栗味の「コロン」も同額でした。帰って食べたらうーん、努力賞、でしょうか。
 帰りの羽田行はガラガラでした。よかった。空いていたのでアテンダントさんに尋ねてみました。離発着時、抱っこひもを外さないといけないのはなぜですか。抱っこひもで押さえていた方が、揺れや衝撃があっても赤子が空中浮揚しなくていいと思うのだけれど。答えは「抱っこひもをしていると親が救命着を着けられないから」でした。そういわれたらそうなのですが、じゃあ赤子は?「お子様用の救命着は足元ではなく、私どものほうで用意しております」でした。用意されるまでに時間がかかりそうな気もするのですが、運命共同体のようで、共倒れを防ぐ、っていうことなのだなあ。ちょっと粛然とした思いにとらわれてエイを抱きつつ、しっかりハーゲンダッツアイスはいただいたのでした。