デリー・ロディー庭園「天皇・皇后両陛下交流の場」へ

　午前8時15分、デリーのロディー庭園へ。訪印中の天皇・皇后両陛下との「交流の場」へ、在留邦人200人のうちの1人として参加するためです。抽選で当たっていたのです。「交流」と言ってもインド人160人、日本人200人もいる場で滞在時間は20分、きっと事前に応対する人は選ばれ、私なんぞ遠巻きに見守るだけだろうな…と思っていたら、さにあらず、でした。
　広い芝生を駆け回っていた2歳5カ月の丁稚ケイを追いかけていたら、随行の元首相に遭遇、「子どもさんがいるのだから前へ」と勧められてしまい、いえいえ私なんぞ…と、ここぞとばかり小心ぶりを発揮していたら、もう目の前に両陛下が。「夏の暑さはいかがでしたか」などとお尋ねくださったのでした。50℃にもなること、それでも元気で家族が過ごせたこと、陛下のインド旅行のご無事を願っていること…など、申し上げたような。ほんの短い時間ですが直接、会話が交わせるとは思いもしませんでした。「よかったですね、陛下に話しかけられるなんて」と元首相に何度も言われ、我が身に起こったことと思えずしばしぼう然、です。こんなことってあるのだな。ケイがちょろちょろしていたおかげです。
　しかし両陛下とも見事に市民と交流されていて、驚嘆です。せっかくインドにいるのだから、もっと向き合っていこう…と、我が引きこもりを心から反省したのでした。月も替わったことだし、またガンガンやっていこう。