多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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オールドデリーで脳みそカレー&喜捨体験

 縁あってインドまで来てくれた久留米大学生たち12人で18日、オールドデリー探検へ。ガイド役はヒンディー語づかいにしてオーガニック野菜の販売を手がけるノリコさんにお願いしました。インド最大級のモスク、ジャマー・マスジド近くにあるインド料理「AL-JAWAHAR」でランチです。インドのレストランならどこでも見かけるベジ(菜食)、ノンベジの表示がないのが新鮮です。ここはイスラム地区、治外法権ということか。羊の脳みそカレー小サイズ120Rs(220円)をいただくのは2度目ですが白子みたいで、私は好きです。しかも安いー。バターチキン小サイズ315Rs(570円)。バターチキンはコクがあって味が平板でない感じ、どれも好みでした。
 ノリコさんの案内でマティア・マハールの喧騒を歩きます。足を止めた食堂前にはたくさんの人が座り込んでいました。喜捨を待つ人たちが私たちを見上げ、迫りくる視線を浴びせます。一食あたり20Rs(38円)のご飯代をお店の人に支払うと、払った額だけふるまえるのです。私たち全員で合計1000Rs(1800円)を支払い、たなごころサイズの紙皿に載ったご飯を50人に手渡しました。施される側もそれほど悲壮感はなく、街ゆく人と変わらないのがインドらしい。2度目にありつこうとする人あり、横入りする女性あり(ほとんど女性は見かけませんでしたが)…ちょっと圧倒されました。初めてこの地を訪れたのは27歳でした。記憶の細い糸をたどっても、あのころと全然、変わらない気がしました。ノリコさんによれば路面電車を敷く計画があるそうで、そうなると変わっていくのかな。
 サイクルリキシャーに乗るのって何年ぶりだろう。私が乗ったのは青い布を頭に巻きつけ、歯が抜けたおじいさん(きっと実年齢は若い)でした。ゆっくりペダルをこぐ細い足首、オールドデリーの熱気と喧騒を抱いた生ぬるい風…。時が止まっているような、猛スピードで時代を駆け抜けていくような、なんともいえない気分になりました。ああ、生きているなあ、アジアだなあ。
 時間を割いて付き合ってくれたノリコさんには本当に感謝です。

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パリの小さなキッチン

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パリのチョコレート レシピ帖

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