母の三回忌

母の三回忌法要のため16日、備前の菩提寺へ。正宗白鳥の生家近くの山腹にあり、代表作「入江のほとり」で描かれた景色が眼下に広がります。ああ、やっと晴れたなあ。納骨、一周忌…。母のことで訪ねるたび、なぜかいつも大雨でした。喪服でヒールということもあり、転ばないよう必死でお墓までの階段を降りるのですが、初めて快晴です。やっぱりいいなあ、澄み切った秋の空、きらきらした水面に船の軌跡が二本、スーッと白く静かに伸びて、消えていく…。28歳の跡継ぎらしいお坊さんの読経を聞きながら母を思い出し、やはり涙が出ました。でも何だか前向きな気分だったのは、晴れのおかげです。
母がいなくなって2年、いまだにかなしいけれど、生きているチームが忘れないでいてくれて、集まれることに感謝しよう。
法事後はいつものように「日生割烹 上内」へ。豪快そうに見える大将がとてもやさしくて、お料理もいきがいいのはもちろん、漁師町らしからぬ(失礼か)繊細さで、大好きです。そして97歳の祖母の暮らすグループホームも訪ねました。初めて車いすで現れました。半年前までは歩いていたのですが…。でも丁稚ケイたち、ひ孫とぎゅうっと握手して、1000円ずつおこづかいを渡してくれました。ミッション完了です。