私のスタバ遍路

私の人生にスターバックスが現れるのは28歳からです。大阪・梅田にHEPファイブがオープンし、観覧車の下に大阪1号店ができた1998年のことでした。阪急ユーザーではなかったので出社途中、かなり遠回りして出かける場所でした。健康増進法が施行される前で、完全禁煙でコーヒーが飲める場所が限られていた時代です。ああ、すでに前世紀かー。
それから17年、注文のほぼ9割は「本日のコーヒーSサイズ、マグカップ」で文字通り十年一日ですが、行きつけ店は移り変わりました。大阪時代は1号店からまもなく、勤務先の向かいにオープンしたのでそちらが城に。転勤先の福岡は社の一階がスタバで出社すればほぼ毎日GO、でした。気の利いた上司がポットで頼んでくれたこともあったっけ。会社を辞めて留学したパリではオデオン店前が待ち合わせスポットで、戻った京都は烏丸三条店が「マイ書斎」というかほとんど住んでいるようで、「長屋アトリエを訪ねたらいなかったので、ここだと思った」と友人が現れるほどでした。もう改装されてしまいましたが、座るソファーまで決まっていたなー。ワンモアコーヒー制度が導入されて、三条大橋のたもとの店や六角堂向かいの店に河岸を変え、パソコンに向かいながら1日1リットルぐらい飲んでいたような気がします。
出産後に引っ越した東京では丁稚ケイをバギーにのせ、上野公園店へよく行きました。どこの店に行っても足しげく通ったころを思い出し、何とも言えない気持ちになることもあります。
私のスタバ好きを知る神奈川のS子さんは一時帰国して会うたび、ワンドリンク券がついたメッセージカードを贈ってくださいます。今回も田園調布のイベントで会えました。「日本を味わってくださいね」。チケットで600円までのドリンクが頼めるので、セコイ私は十年一日を破ってここぞとばかり、値の張るフラペチーノにしてみようかと迷います…が結局、豆乳ラテ、ダブルショットグランデに。S子さんとのご縁に感謝しつつ、ぼんやりとスタバ遍歴を振り返ったのでした。

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☆2月8日の「1日ショコラティエ＠北九州」、2月14日（日）の1日ショコラティエ＠インドも満席になりました。ありがとうございます！

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☆拙著「パリのチョコレート レシピ帖」はおかげさまで増刷されました。日本図書館協会選定図書にも選ばれました！いよいよチョコレートのシーズンです。熱烈よろしくお願いいたします。