多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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インドで盲腸?!<4>

入院2日目。午前9時半、主治医の回診。日本人ドクターが立ち会ってくれました。昨夜、別のドクターから説明されたのと同様、「ウミが虫垂にからまっていて手術が難しい(虫垂以外を切ってしまう)ので、抗生剤でおさえ、手術は8~12週間後に」という話でした。「病院に来たのが痛くなって3日後でしょう…。遅かったね」と言われましたが、金曜日に入院、となっても相方は不在、丁稚ケイをみる人もいなかったし、相方不在中はメーンのドライバーに休まれ、臨時はトンデモ君ばかり、出るのもおっくうだったし…。ま、おかげでインドで手術するリスクが回避されたと思うことにしよう。「で、原因は?」相方が尋ねると、ドクターは首をかしげて笑いました。「うーん、季節の変わり目?」。そ、そんなものですか・・。ま、だれでもなるものだし。
5階でWIFIプリペイドカードを買ってきてもらいました。1日350Rs(700円),1週間1000Rs(2000円)。どうやら映画館fortiplex「」もあるらしいのですが・・・点滴につながれていない入院患者しか行けない(点滴がベッドサイドに固定式なので)ことになります。立派なんだけど使えない。そういうのってインドらしい。
インターネットにつながってホッ。メッセージをたくさんいただいていたと知り、ありがたくて泣けました。本当におなかがフルマラソン後の筋肉痛並みに痛いだけで、頭なんかは元気・・・のつもりなのですが。
午後2時、ボーイが「ランチ」を運んできました。えー、食べていいのー。アルミ箔をめくると機内食の2倍ほどある大きなトレイに、トマトスパゲティ(超細切れ)やヨーグルト、パン、ダル(豆のスープ)などがのっかっています。食べていいとしてもいらんー。あとで訊くとやはりまだ絶食中で、手違いで運ばれてきたようです。全然、食べる気のしないシロモノでよかった。

抗生剤の影響か、ちょっと軽い下痢が続きます。こうなるとトイレが近くなるので、点滴を外すためにしょっちゅう、看護師さんを呼ぶはめに。
絶食48時間、おなかもすかないし幻想もみません。当たり前か、ブドウ糖と食塩水の点滴を受けているので。夕方にやってきた主治医ではないドクターは「スープやジュースなら飲んでいい」と言っていました。まぁしかし、水以外に飲むものないし・・・と思っていたら、夕方にやってきたボーイは給食ではなく、リンゴジュースとココナッツウォーターが置いていきました。あんまり飲む気がしない・・・。
午前零時、何か冷たいのに気付きました。Tシャツが濡れています。あれ、何だろう。あれ、シーツまでびっしょりです。寝返りしたときでしょうか、ブドウ糖の点滴チューブが外れて液が漏れていたのでした。取り付けが甘かったのでしょう。看護師さんを呼び、つないでもらいます。シーツ替えも頼んだら専門の人がやってきて替えてくれました。こんな時間でもいるんだな。替えたシーツは床にばさーと置くのがインドらしい…。
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パリのチョコレート レシピ帖

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パリの小さなキッチン

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