魚より釣り道具 - 多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

　インド初の無料情報誌「月刊Chalo!」に連載中のコラムは８月号、もはやデリー名物と化した？南極越冬隊状態でのインド入りを書きました。とはいえ２年前に来た当初より、スーツケースの中身は「魚より釣り道具」にシフトしてきた気がします。持続可能なインド暮らしのため（と言い訳）、一時の快楽に終わってしまうモノより、それを自作自演するための道具を増やしているのでした。手作りの鬼と化しているようですが、ないモノは作るしかないだけです。外食も高くて…。いや、インドにも一通り、いろいろあるにはあるのですが、品質と値段が往々にして伴わないので仕方ない。パンもパスタもうどんもドーナッツも粉からコネコネするし、コメは家庭用精米機で精米し、出たコメぬかでヌカ床を作り（ようやくデビュー）、アイスクリームも鯛焼きも作ります。トマトケチャップも練乳もアンコもお手製です。豆腐づくりにもトライしましたが、これは勇気ある？撤退です。やっぱり京都のには勝てん、って当たり前か。
　というわけでコラムに書いたオールヌードの鮭たちは、３枚におろしてから、持ち込んでいたアウトドア用スモーカー（くん製）でスモークサーモンにしました。いやー、モトとったわー。
　とはいえ作り込んでいくうちに道具が不要になったものもあります。パン焼き器です。２台もあるのですが結局、手ごねしたほうが確実で、そのための発酵器を持ち込みました…って結局、道具を増やしとるがー（なぜか岡山弁）。いま欲しいのはパワフルジューサー・ヴァイタミックスですが…なかなか決断できません。アイスクリームもスープも作れるなんてインド向き、だと思うのだけれどなあ。