空港で消えた人、会った人
ホテル日航成田から空港第2ターミナルに着き、カート2台に荷物8個(機内持ち込み含む)を積んでえっちらおっちらカウンターをめざしていたら、4歳の丁稚ケイが言いました。「青い車がないー」。あ、前夜、せがまれて買って以来、握りしめていたトミカをホテルの循環バスの車中に忘れたようです。うう、たった一晩も、持たなかったか。やっぱり買うんじゃなかった…と思っていたらケイが脱走、「探しにいくーっ」。もう、知らんわ。外には出ないだろうと踏んで、チェックインを済ませてから探しに行くと、ターミナルのハシッコに立っていたケイを見つけました。
子連れだと1人の時の3倍、時間がかかります。出発3時間半前に来たって、搭乗口にたどり着くのはいつもギリギリになるのでした。JALサクララウンジのキッズコーナーにケイを投入、私はコーヒーで一服してから戻ると「チカコサンですか?」と声がしました。デリーの南東500kmのラクナウに住むN子さんでした。わあ、久しぶり。ちょうどパリ旅行前、彼女とのエピソードについて書き直すことがあって思い出していたところでした。感動しました。
デリーに着いてからもケイは脱走しました。原因はまたしてもカート2台に荷物を積んだのですが、1台を空港スタッフに押してもらうよう頼んだら、「ぼくが押すのに!」と泣きだしたのです。わーんと走り出し、税関前の進入禁止ゾーンに突入しているではありませんか。や、やめてー、税関で目立つのはー。右肩のカバンに卵6パック、左肩のカバンに免税店で買った久保田など3瓶(各720ml)、背中のリュックに本10冊を背負い、泣く子を必死で抱っこしつつ80kg搭載のカートを押す、というアクロバット通関を果たしたのでした。卵もひとつも割れておらず、よかった。税関前マジック、何でもできるわ。
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