ほっぺが落ちちゃう

 「おいしいねえ」「思わずほっぺが落ちちゃうねぇ」。おいしいものを食べるといつも、4歳半の丁稚ケイと言い合っています。近ごろ段々エスカレート、その後に続きが。「おっとっとー」(と、片方のほっぺに手を当てて転がるフリ)「あ、本当に落ちたあ、おっとっとー。行くよー、それー!時速150km〜」(と、転がったほおを拾って振りかぶり、投げるフリ)「ぴたーっ!あーよかった、元通り(と、ほおをなでる)。ほな食べよか(何事もなかったように食事再スタート)」と、ここまでするようになりました。長すぎるっつーの。
 インドにいると外食ほぼゼロだし、外食してもホッペが落ちちゃうほどのことは残念ながらないのでいいのですが、日本だとああ忙しい。レストランでも「ほっぺおっとっとー」と、やっています。きょうは水泳教室の帰りに寄った喫茶店で、お子さまランチを食べたケイが言い出しっぺでした。「あー、よかった、元通り」と言ったあと、「あ、今度は鼻が落ちた」「おめめも落ちた」「おみみも落ちたー」とボタボタ、どこもかしこも落としていくではありませんか。えー、そうきたかー。拾うのが間に合わんー。「おっとっとー」とだけ返していたら、ケイはハンバーグを食べながら「ちゃんと元通りに戻してよ」とのたまうのでした。「稼げんうちは人を笑わせ、楽しませるのがキミの仕事です」とふだん、言い聞かせていますが効果があったか。母子ともども修行の道は続きます。

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