多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

「ペンで、心を動かす」Pen&Co.株式会社:https://pen-and.co.jp

性善英語、性悪英語

 丁稚ケイはインドに来て2週間後にはプレスクールに通い出しました。当時1歳11カ月、いま4歳7カ月ですから、もう2年8カ月になります。ずっと英語教育の現地校ですが、彼のボキャブラリーは日本語ほぼ100%です。現地校に通うお子さんをみると、ヒンディー語も英語も日本語も操るトリリンガルとか、ルー大柴みたいな話し方をする子とか聞きますが、ケイはあきれるほど日本語オンリーのモノリンガルです。だってインド人の先生に「マァム、この子、泣いてるよー」と、日本語で話しかけているらしいのですから。通じるわけないやろっ。その頑固さ、もしくは頑迷さに、当たり前ですが「子による」というシンプルなことを実感しています。
 いとこである小4のユウとリョウが英語を習い始め、電話で「ナイス・トゥー・ミーチュー!」とケイに話しかけました。ケイはニヤニヤして黙ったままでしたが、私は、ああ、フツーはそれから習うんだよねえ、と思ったのでした。何しろケイの操る数少ない英単語5つが、インドでの暮らしを物語っています。「ウエイト!(割り込み阻止)」「ストップ!」「ノー」「モア(おやつをもっとくれ、だと想像)」「ウオーター(暑い時期は死活問題)」。しかも、ものすごく、きっぱりと、当然でしょう?みたいな感じで(もちろん笑顔なんてなし)大声で言うのです。ナイス・トゥー〜なんて性善説に立った(友好から始まる)会話すぎます。あまっちょろっ。
 性悪説にもとづく、といったら言い過ぎだけれど、人の行為を阻止する、または人の行為を信用していない5語を決然と言えないとサバイバルできない国にいて身につく会話力とは違います。どっちがいいとも思いません、どっちも必要な会話なんですが。イの一番に覚える言葉の違いにがく然としたのでした。

☆2月の粉遊びの会は2月19日(金)10:30〜、エクレアのクラスを増設しました。1日午前11時現在で残り2席です。詳しくはコチラ→http://d.hatena.ne.jp/oshirase/

パリのチョコレート レシピ帖

パリのチョコレート レシピ帖