カースト暴動の余波で

　4歳の丁稚ケイを19日（金曜日）の夕方、学校まで迎えに行く車中、メールチェックをして気づきました。学校帰りにサッカーアカデミーに連れて行くのですが、「Jaat communityによる抗議集会（rally）があり、道路が封鎖される」ため、練習を中止する、との連絡でした。えー。いつもの風景だし、道路封鎖なんて起きるふうではないし、ちゃんと車で走っていますが。ちょっとガッカリしつつ、Jaat(またはJat)って何？とGoogleで調べたのが、今回の暴動に気づいたきっかけでした。
　日本でも報道されていますが、私たち邦人が多く住むグルガオンと同じハリヤナ州ロータク（グルガオンから2時間半。マルチスズキ関連など、日系工場も多い）で、被差別カーストへの優遇策を「自分たちにも」と求めたジャート集団が暴徒化し、死者が出る騒ぎとなっている…という流れです。日本大使館からの注意喚起メールによると「デリー市内で断水」の可能性もあるとのこと。「多数の人が集まる場所」へは可能な限り近づかないよう、と結ばれていました。
　とはいえグルガオンはいつもの風景そのままで、うっかり外出したくなりますが、日曜日には参加しようと思っていたラン大会が中止になり、月曜日はケイの通う学校も休校になり（レッスンが終わったあとでよかった。デリー日本人学校も休校だとか）…。インド社会のカーストに対するセンシビリティを感じます。うちのスーパードライバー・サンジーブさんは「あのひとたち、もう優遇されているのに、まーだ何してほしいんだろね」と言っていたそうですが。
　ともかく平和裏に（ってもう、死者が出ていますが）終えんしますように。ケイと引きこもって何しよかなあ。

パリの晴れごはん (パリ　レシピシリーズ)