ひな祭りおやつセット頒布会

　ひな祭りの3日、おやつセット頒布会を開きました。拙著「おやつ新報へ、ようこそ。」に登場する桜ガトー、「パリのおやつ旅のおやつ」掲載の桜ガレットをはじめ、桜メレンゲに自家製ポッキー風、３色ブールドネージュ、ひなあられ、いりこ入りグラノーラなどを詰め合わせてお渡ししました。ただお渡しするだけではなく、お話しができたら…との思いで、いらしてくださったかたにはミニおはぎを召し上がっていただきました。
　ところがとんでもないポカがありました。みなさまが帰られたあと、学校帰りの４歳児ケイがお皿に残っていたのを見つけました。「おはぎ、ボクも食べたい」。いいよー。すぐほおばり始めたのですが「あれ？おもちが入っていないよ」と、お箸で中身をいじっています。ええ？とケイの手元をみると、確かにおもちというか、ごはんパートがありません。え、なんでーと思った３秒後、ぐあああー、と叫びました。もち米とうるち米を混ぜたごはん３合分を朝、炊いて小さくまるめ、半分ほどを粒あんでくるんだころ、あ、学校にケイを連れて行かなきゃーと残りをメイドさんに任せ、バタバタ出かけたのでした。ちゃんとごはん玉を指さして「これをこのペースト（＝あんこ）で包んで」と言い、お手本もあったはずでしたが…通じていなかったようです。彼女は単にアンコをまるめて「ごはんナシおはぎ」というか、あんこ玉をこしらえたのでした。学校から戻ってキッチンに入ると、ごはん玉がたくさん余っていて、あれ？そんなにあんこ、足らなかったかーと思ったのでしたが、単に包んでいなかっただけでした。ちゃんと確認しないと。指示する際の基本中の基本ですが、忘れていました。
　うう、どなたも何も言っておられなかったけれど…。あわてていらしてくださった方々にメッセージを送ってお尋ねしました。「あんこ玉」だけだった方はお２人だけでしたが、申し訳ない。あとから「おはぎ」をお届けし、お詫びしました。笑って許してくださいましたが、あーあ、あんこ玉だけと発覚したときのヒザから崩れる感覚…ああ、気を付けよう。みなさま、心から感謝いたします。

パリの晴れごはん (パリ　レシピシリーズ)