多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

「ペンで、心を動かす」Pen&Co.株式会社:https://pen-and.co.jp

粉遊び男子部スパイス編@アナンド邸

 「粉遊び男子部スパイス編」と称して20日、ノブさん宅へ押しかけました。ミス・インディアも輩出したグルガオンの田園調布(と勝手に命名)にある新居です。広い庭があって、高層マンション(の低層階)に住む身にはまばゆすぎる、いいなあー。さっそく窓の向こうにクジャクが散歩するキッチンで、レッスン開始です。ノブ先生の準備してくれた献立は「えびマスタードカレー」「パラクパニール(ほうれんそうとカッテージチーズ)」「アルサブジ(ジャガイモ炒め)」「マタールプラオ(豆の炊き込みごはん)」でした。
 まずは豆の炊き込みごはんです。日本製の炊飯器で炊けるのがうれしい。コメは香りの高いバスマティ(長粒米)を使うのかな、と思ったのですが、それよりマイルドなコメでした。バスマティがやや苦手なのでよかった。ちゃっちゃっと豪快にみえて細かい気配りのあるノブ先生なのです。
 お次はアルサブジです。「油を熱して、クミンシードをパチパチさせる」とレシピに書いてあったのを見つけたHさんが言いました。「パチパチさせる、ってどういう意味ですか」。えー、ルクルーゼの赤、持っているクセにその質問ですかっ、と言いたくなりましたが待て待て、いい質問です。ずっとやっていると、分からないことが分からなくなりますから。なんだかんだ言っているうちにノブ先生がカレーリーフを庭先からひとつかみ、取ってきてじゃーっと引っぱがし、鍋に投入しました。くー、かっこいい、おいしくないわけないわ。
 エビのカレーはまず、マスタードシードを炒めます。「鍋をカンカンに熱して」とノブさんがいうと、またしてもHさんが「カンカンって何ですか」。ええー、これまた新鮮発言です。「チンチンに熱する、なら分かる」。へー、それは私は分かりません。これは料理経験ではなく地域によるようですが、面白いなあ。
 カンカン、もしくはチンチンに熱くした鍋にマスタードシードを入れるとパチパチ、弾ける音とともにかなりしっかりと香りが立ってきました。うわ、目にしみそう。デリー随一のオケイコ男子リチャードが真顔で言いました。「これ、ずっと熱していたら、マスタードガスになるんですかねえ」。戦場で鍋、揺らすんですかーっ。アカン、ツボすぎてその後のメニューはメロメロになってしまいました。
 どのお皿もマイルドでやさしい味でした。全員で試食会は、おいしいの連発です。みんなおかわりしまくりです。どこのレストランにもあるパラクパニールも、ちゃんとホウレンソウの味がする(スパイスの味しかしない)し、エビもツボな味です。ノブさんレッスン初参加だった私以外の9人は「レストランとは別ものですね」と感動していました。でしょでしょ〜、と、わが物顔で自慢する私です。しめのコーヒーもおいしくて、あー楽しかった。第2弾、また企画しよう。
Instagramhttps://www.instagram.com/tada_chikako/

パリの晴れごはん (パリ レシピシリーズ)

パリの晴れごはん (パリ レシピシリーズ)