多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

「ペンで、心を動かす」Pen&Co.株式会社:https://pen-and.co.jp

デリー〜成田〜羽田

デリー発1日19:35発、JAL740便で成田へ。ボーイング787はエコノミー席が明らかに広くて快適でしたが、7時間のフライト中は号泣していました。2007年の映画「東京タワー」を観てしまったから。原作は出版直後に読んでいたものの、樹木希林さん演じるオカンが、2012年になくなった私自身の母の面影(そっくり)、状況(子どもに呼び寄せられて故郷を離れ、ガンで亡くなる)も似ていて、分かっちゃいたけど声をあげて泣いてしまいました。あほやー。もう魂を抜かれたというか、ぐったり。気分をなんとかせんと。「M-1グランプリ」を急いでタッチします。がっはっはー。あー、立ち直れました。偶然にも乗り合わせたラン友Sさんに「それゃまた極端な」と笑われましたが。
2日早朝、成田に到着です。出発を1日前倒ししたため、成田乗り継ぎ(ジェットスター福岡行き)だったのが取れず、羽田発のJALになってしまったのが何とかならないか、JALカウンターでかけあってみましたが「他社便は無理」とのことでした。しゃーないか。あきらめて羽田行きのリムジンバスに乗りました。3100円。
午前9時、羽田へ。JALカウンターに行くと、まだ眠りたい4歳児・丁稚ケイがバギーを見つけ、「ボクあれに乗る」と、自分で取りに行きました。私はチェックインしようとカウンターへ。えっちらおっちらバギーを自分で押してこちらに来るケイを目で追っていたカウンターのスタッフが言いました。「私も〈けい〉という名前で…」。あれ、この会話、前もしたわ。思わず顔を上げるとカウンターを挟んで異口同音でした。「以前もお会いしましたよね」。ああ、確かに。この美女、前の帰国時もこの方、圭さんだった。聞けば以前も会ったお客かも…と、すぐ気付いたそうです。「羽田には1000人もJALスタッフがいるのですが…ご縁があったんですね」。それはそれは、キラキラした光が飛んでいるような素敵なほほ笑みでした。よく覚えてくれたなあ。同じ名前の吸引力か、ご縁があるのだな。
性別なんかこだわりなく生きて欲しいとユニセックスなケイ、という名前にしたのに、名は体を現さないというか、うちのケイは暴れん坊過ぎるザ・男子だし、JALの圭さんは美しすぎる羽田の華ですね…とか言いながら、あ、これに似たようなこと、前も言ったなあ、と思い出して自分のワンパターンをのろったのでした。ああ、一気に元気が出ました。