新居バグ出しウィーク

　「おー、マンハッタン」。新居で迎えた初めての朝、起きてきたユウサンが棒読みするように言いました。はは、3年余り住んだ前の部屋は問題だらけでしたが唯一、救われたのはプールがリビングから見えることでした。黙っていれば「ロケ地ワイキキ」と言っても通りそうな（通らんか）風景で気に入っていました。単に上層階になっただけですが、気分はハワイから気分はマンハッタンになったかー。どっちも無理がありすぎですが。
　しかしもう限界です。備え付けの洗濯機は回らず、ガスも使えず、エアコンも半日ストップ、修理は来ず…のお約束、胆力を試され続けのバグのモグラたたきです。すべてのものが予定通りに行かないと思っていると、ちゃんとやってきた配達や修理の人にはあまりの感動と驚きで、チップをあげそうに。いかんいかん、インドの思うつぼやんっ。
　ガスが使えないと牛乳さえ飲めません。レトルトのおかゆ、外食でしのいできましたが、もう無理ー。
　何かないかな…とガサゴソ荷物の山を発掘すると、冷蔵庫で熟成させていたサツマイモが3本、ありました。ガスが使えないから焼きいもにするほかなく、アルミ箔に包んで備え付けのオーブンで焼きました。もったいないので1本は温存、2本のサツマイモを親子3人でわけわけします。うう、ごめんよ、ごはんがなくてねえ、、と昭和プレイを織り交ぜつつ、甘いところはケイへ、カタイところは親で食べました。いや、インドで日本産のサツマイモを食べるなんて最高にぜいたくだわ。
　電動ドリルを片手にしていると京都時代を思い出します。巻き尺がなくなった！といえば、はいはい〜と貸してくれる友がいる、本当に幸せでありがたいことです。もう少しで床がみえるぞー。
　ガスは3日ぶりに復旧しました。原因は「前の住人が契約を切っていて、預かり金５５００Ｒｓ（9000円）が払われていなかったから」でした。ガクッ。