多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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インドで新1年生

 引っ越しにまつわる何もかも総崩れですが、ついでに…というか何というか、5歳の丁稚ケイが通うザ・ブリティッシュ・スクールの新学期まで延期になっていました。3日のはずが8日になったのです。学校側からのお詫びメールによれば、校舎の増改築工事が大雨で遅れたため、との説明でした。確かに7月末、制服を買いに行ったらまだどこもトンカチやっていて、大丈夫かいな…と思っていました。何じゃそりゃー、と拍子抜けしつつ、ちょっとホッとしたのも事実です。片道30〜1時間半(時間帯による)を2往復、お弁当に登校準備など、ご、ご冗談でしょうの状態だったので。古巣のプレスクールIdaに事情を話すと2つ返事でOKしてくれ、直前までびっちり、預けることができました。インドのゆるさに泣き、ゆるさに救われる日々です。「また何かあったらお願いします」というと「大歓迎よ」とのこと、本当に助かります。
 インドの元首相が愛用したネルーカラーの白シャツ(肩に学校名入り)に紺色ズボンの制服で登校しました。ランドセル…も、もちろんありません。学校からの指定もなかったので、京都・一澤信三郎帆布の紺色のランドセルにしました。京都出身でシアトル在住のエツヤさんが一時帰国中、店で買ってくれ、届くよう手配してくれたものです。ずっと元気で通えるよう、祈らずにはいられません。
 日本ではまだ年中さんですから、1年半も早く新1年生になりました。始業式も入学式も、もちろん桜もなし、いきなり7時間授業の開始です。初めての場所ではないのに、ケイは号泣しました。なんでやー。「出て行っていいわよ」と先生に促されて校舎をあとにしましたが、どうやら教室から脱走、レセプション(年長組)で担任だったハンナ先生がフォローしてくださったようでした(目撃したE子さん談)。まあクセになっても困るし、と得意の放置プレーです。
 呼び出されるかと思いましたが携帯は鳴らず、定刻の午後2時半ごろ迎えに行きました。はれぼったい目をして、まぶしそうに私を見上げてはにかみました。「オカーサンがほめてくれるかなーと思って、がんばったんだ、ボク」。ちょっとグッときました。亡き母にみせたかった。