ご報告〜駐在帯同からインド就職

☆ご報告〜駐在帯同からインド就職〜☆


I start working as a consultant in a bank from October in New Delhi.I've never dreamed that I'd get a job in the financial world,but I'm jumping in.I am so grateful for everyone who support me.I lean in my new career.


インドで明日から働き始めます。新聞社を辞めて以来、12年ぶりに宮仕え復帰です。1年前には想像もしていませんでした。


 人生の舵を再び、大きく切るきっかけになったのは昨秋、相方の会社に届いた匿名メールでした。私の「活動」についてのご批判と知らされました。まずは続ける手だてを探りました。自ら起業する、どこかの会社の教室部門になる、目立たないように続ける‥。


   第一を選ぶには実力不足、第二は小手先です。最後の案ではいずれ同じ事態を招くだけでしょう。いろいろ調べ、帯同ビザでは何もできないと思い知らされました。


  いまは6歳のケイがいます。「男」は外で働き、「女」は家事をする。そんなジェンダーバイアスを次の世代に再生産させないために、私が働く姿をケイに見せたいとの狙いもありました。


  新卒以来25年ぶりに履歴書を書きました。人材会社に登録し、インドで就活です。求人は結構ありましたが、経験のあるマスコミや編集となると限られました。それにダウンサイズして元の職をやるなら、朝日にいればよかったという話になります。


  思い込みの壁を取り払うと世界は広がりました。ぜひやりたい、打ち込みたい。そう思えるご縁があったのは幸甚でした。考えもしなかった業界ですが、武者ぶるいしました。お菓子への未練も消え、ほぼ毎日12年間、書き続けたブログも閉じました。


  それなのにすんなりとコトは進みません。ただ「フツーに」働きたいだけなのに。


「海外赴任に帯同した配偶者の就労」はいまだに禁止の会社もあるのが現状です。税金や手当の問題もあるでしょうが、50年前と変わらぬ現実にぼうぜんとしました。優秀な女性たちが「ずっとここにいるわけじゃない」「どうせ2,3年…」と就労をあきらめ、意欲をそがれています。


 世界経済フォーラム(WEF)の2016年ジェンダーギャップ指数によると、日本は144カ国中111位です。健康・教育では世界1位、でも労働賃金や政治・企業幹部数の格差が足を引っ張っている…とのデータそのままの実態をインドで目の当たりにしました。学歴が色あせた飾りでしかないのは、国にも本人にももったいないとしかいいようがありません。制度が女性を飼い殺しています。


  「就労OK」の返事を待って6~7月、ガマンの日々でした。いままで必ず行っていた製菓材料店や本屋のレシピ本コーナーを通るのもつらく、落ち込みました。


  内定から雇用ビザを得るまで結局、4ヶ月かかりました。英語を勉強し、20年ぶりに受けたTOEICで895点を取れたのは、くらーい「冷や飯バネ」のおかげです。待ってくれた内定先には感謝しかありません。


 相談に乗っていただいたShiraiさんご夫妻(お二人とも弁護士)にも足を向けて眠れません。美和子さんの「配偶者の駐在で海外にいても、自分のキャリアや人生のために働くことを制限される理由はないはずです」との言葉が支えになりました。いわゆる「チューヅマ」(駐在帯同の妻)から現地採用として就労したFujiwaraさんご夫妻にもご助言いただきました。そのほかにも励ましてくれた友人、先例探しに協力してくださった他社のみなさま、心から感謝します。もちろん時間を割き、会社と交渉してくれた相方にも。私ごときのためにお骨折りくださった社内のみなさまにも伏してお礼を申し上げます。


  ようやくスタートラインに立てます。いまの思い、決して忘れません。美和子弁護士に報告すると、こんな返事でした。「本当は働きたいけれど、パートナーの勤務先との関係でちゅうちょしている方々、これから赴任に同行する方に勇気を与えると思います」。グッときました。小さな一歩ですが、あとに続けるためにも声をあげていきます。


  これからインドを、日本を、そして世界をよくする大きな流れのひとしずくになるよう、プロフェッショナルとしてベストを尽くします。どうぞご指導よろしくお願いいたします。