クールグ〜バンガロールへ

 バンガロールの西250km、クールグにあるコーヒー農園の宿「Golden mist」は標高1200m、夜になると肌寒いくらいになりました。風が吹き抜けるダイニングにはピザ窯があって、夕方からまきをくべていました。ワクワク。クールグは豚が有名だそうで、マネジャーのバスさんも「夕食はクールグ豚だから、100%期待していてね」と頼もしい。ピッツァは焦げ焦げ、豚カレーもそのままあぶって焼いてほしかったな・・という感じで、ある意味、これまた期待通りでした。
 コテージに戻り、4人でしゃべっていたら、料理教室「のぶク」を主宰するノブさんが騒ぎ出しました。「あ、ホタルだー」。部屋の灯りを切ると、確かにノブさんのベッドの上、緑のあかりがぼんやり、くるくる回っています。ええー、本当に。コーヒー農園にホタル飛ぶ、なんて素敵すぎる。
 だんだん眠くなってきたようで、4人の声が少なくなりました。じゃあ電気消すねー。消灯です。なかなか眠気がやってこない私は薄い毛布3枚にくるまります。さわー、さわー。コーヒーの実りを揺らす風の音に感じ入りました。遠くで鳥の鳴き声がします。静かな夜の音、久しぶりだな。
 日曜午前7時40分、宿を出ました。来るときに「スパイス&チョコレート」との看板を掲げた店がやたら道路沿いにあり、気になっていたので寄ってみました。コーヒー豆とカカオ豆の産地ってかぶっていることが多いし、ここでもとれるんだろうか。インドのこと、まさかとは思いますが、ひょっとしてむちゃくちゃおいしくて、宝の山かも…。いやでも、90%は外されるんだけどなあ。ごにょごにょ言っていたらYさんに言われました。「30年後まで行っとけばよかった、って思うかもよ」。ぷぷー。じゃあ、と思わず車を降りました。
 「ホームメード」と書いてあるチョコレート店に入りました。お客が群がっているのは試食中だからかな。私たちもひとかけらもらいました。ううー、ゴメンナサイ。どうやったらチョコレートがこんな味になるのか不思議ですが、飲み込むことさえできませんでした。Yさんはばっさり斬りました。「こりゃチョコレートじゃない」「じゃあ何っ」「…練り物ですね」「何、練ってるの」「うーんマイダ(粉)かな」。これまたある意味、期待通りだったのでした。笑えたからいいのです。「食べる〜」。ボリウッド女王マリリンが差し出すガムが輝いていました。いい女に囲まれてウハウハのペーター・多田なのでした。