おはりばこ女子から「おもてなしベア」

 「おはりばこ女子」と呼びたいMさんから連絡がありました。「できました!」。引っ越しと人生の終活を兼ねてインドに持って来たきものを処分したのは8月でした。すべて処分するつもりが最後の最後、一枚だけ未練がましく残しておいたのが「銀座 志ま亀」の小紋です。もう20年近く前になるでしょうか、きものが好きで着ていたころ、大阪・梅田の阪急百貨店の催事でひとめぼれ、あつらえてもらったのでした。作家の林真理子さんご愛用でエッセーにもよく登場したし、あこがれていました。銀座のお店も出張で東京に行くと必ず寄って外から眺め、でも中に入る勇気は出ないままでした。デパートの催事なら…と、当時住んでいた大阪で、ボーナスをはたいて買ったのです。骨董市で買ったアンティークや母のお古ばかり着ていたので、自分であつらえたきものは「志ま亀」が最初で最後になりました。きものを買えば帯も…というわけで、これも沖縄で紅型を買い、帯にしたててもらいました。これも、処分できずに残っていました。何か作ってもらえたら・・・・と、両方ともMさんに託しました。
 面倒なことを頼んでしまったのですが、Mさんはかわいらしいテディベアにしてくれました。うちに来て下さる方々のネームカードを持たせるのにちょうどいいサイズです。裏地も使ってくれたのがうれしい。これもいろいろ悩んで、からし色にしたんだったなあ。ちょっと、うるっとしました。タンスに眠らせておくより布の人生としても幸せだったはずで、めいいっぱい活躍してもらおう。