インド走友会ポンディシェリ合宿〜朝ラン→まさかの海難救助訓練

 ポンディシェリ近くの大型リゾート「オーシャン・スプレー」を15日朝6時、起き出しました。あつー。インド走友会の仲間16人とビーチランです。いや、ホテルを一歩出ると完全に素朴な漁村で、一戸建ての家々を抜けて走ります。朝7時台でも日差しがきつく、5キロが精いっぱいでした。
 昼のアクティビティは「漁」でした。もともとは「せっかくの海、漁体験したい!」だったのが、何ができるのかよく分からないまま二転三転、どんなボートに乗るんだろう。アミダクジで午前、午後の2班に分かれました。先に乗った面々によると「乗船までに1時間もかかった」「船はそんなに揺れない」「ただし泳がないと面白くない」「釣果は2匹」・・・・。だれの口からも楽しかった、のセリフが聞けません。バスが来ず炎天下で待たされたせいか。
 後発の私たちは誓約書にサインし、15分ほどで乗船できることになりました。1人3000ルピー(4500円)。いい商売だなあ。ライフジャケットをかぶり、近代的な白いボートに乗りました。これまたホッ。朝にホテル近くで見た木製船に乗るのかも…と思っていましたから。おつまみやビールも持ち込んで出発前、満面の笑みで記念撮影です。さてしゅっぱーつ。ウキウキしながら砂浜にいる子どもに手を振ります。
 事態は5分後、暗転しました。ざざざぶーん。ボートは荒波にもてあそばれ、ふわーん、ぶわーんと大揺れです。窓はないボートですから海水も容赦なくかかります。生ジェットコースターというか、激しいディズニーアトラクションというか。第1陣の「そんなに揺れない」って何だったの。あまりの想定外に呆然です。おつまみとビールが心得違いというか、場違い過ぎて笑えます。濡れないよう、慌てて格納庫にしまいます。「いったい何の罰ゲーム」「い、生きて帰ろう」「聞いてないー」。絶叫が響きます。私も船にしがみつき、5歳の丁稚ケイが振り落とされないよう必死で抱えます。彼は学校のイースターエッグ・ハンティングでもらった笛をつけていたのですが、よかった。まさかと思いつつ映画「タイタニック」のラストシーンを思い出しました。遭難してどこかに流れ着いたら、ローズのようにピーピー鳴らすんだぞー。
 「もういい、帰ろう」。半泣きで叫びましたが、だれかが言いました。「だけど戻るにしたって荒波…」。本当に。うそでしょうー。
 30分ほどで止まりました。ああ、よかったー。生気を取り戻しました。船頭さんたちは陸から5キロほど、と言いますが、もっと離れて思えます。見渡す限りの海で、水平線がゆるく弧を描いてみえます。はあ、広いなあ。
 泳ぐならココでどうぞ、と船頭がイカリをおろしました。ロープづたいで何人かが海へドボン、と入っていきます。丁稚ケイも入りたがり、救命胴衣をつけたままポン、と海へ。とはいえ結構、波が荒く、ロープから手は放しません。動画を仲間に送ったら「何をしているんだすか」「海難救助訓練中?」とのメッセージが。部外者にはそうとしか見えなかったようです。確かになあ。
 帰りは静かな海でした。うそみたい。行きの難破船は何だったんだー。と、笑って話せるのが本当にうれしかったのでした。

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