不細工なダイヤモンド

 留学先で、実習授業が始まりました。ディヤマン(diamants=ダイヤモンド)という基本のサブレが第1回目のテーマ。旅行者として昨秋、参加した1日お菓子講座で作った思い出の品です。友人の愛息Sやん、次々ほおばり「おいちぃ」と言ってくれたっけ。留学への決心を強めてくれたサブレでした。帽子をかぶり、ネクタイを締め、さあ開始。右往左往しながら、おぼつかない手つきで粉とバターを手で砂状に。作り方は繊細というより、大胆。いや、もっと言えば適当・・うまく作れるのが不思議です。焼き上がりを味見。ほんのりオレンジの香りがしました。あぁ、不細工なダイヤモンドだけれど、やっぱりおいしい。ずっと忘れない味になるでしょう。シェフが一人ずつの作品を採点している間、しみじみかみしめました。
 授業の最後、シェフに「どうしてダイヤモンドという名前なのですか」と聞きました。「とても基本的なお菓子だし、材料の砂糖が太陽や月に照らされると透き通り、ダイヤモンドのようだから」(=超アバウト訳)との答え。半年前からの疑問が解けて、ちょっとだけスッキリ。これからも私のハテナの山は、きっとアルプス並みに高いのだろうな。

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