多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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岡山朝日高校京浜同窓会に出席して

母校である県立岡山朝日高校の京浜同窓会に10月29日、参加した。オンラインでの総会・懇親会に幹事の方からお声がけいただき、ロシア文化オーガナイザーとして活躍する同窓・中川亜紀さんと対談したのだった。

そもそも私が東京に住んでいたのは1年余りで、いまは福岡在住だ。「京浜」同窓会に有資格者かどうかも怪しいのだが、会報にも寄稿させてもらっていた。

この会報、書店に並んでいる情報誌のようなクオリティの高さで、さすが朝日とうなった。2022年度の幹事のひとりが大手出版社の編集者で、むべなるかな。

NHK朝の連続テレビ小説にちなんで、今年の会報のテーマが「おいしゅうなれ」というわけで、私に声をかけてくださったようだ。

ページをめくった瞬間、泣けて泣けてなつかしすぎた。大手まんぢゅうや翁軒、朝日高校の思い出…たっぷり詰まりすぎている。学食や「うどん小屋」のいわれなんて初めて知った。(文体もさすがに面白くて読ませる)

ロシア料理家である亜紀さんとの対談のテーマも「おいしゅうなれ」というわけで、

食をテーマに話した。さすが朝日(こればっかり)、準備も万端で、ちゃんとプロットも用意してくださっていた。

話すテーマの箇条書きのひとつに「食べることを通じて、人とつながることとは」とあった。ハッとした。

食から生まれるストーリーをつむぎたい。そう思って新聞記者からパリに留学、「おやつ」をテーマにしたモノカキになった。帰国して京都で開いた1回目のお菓子教室に来てくれた80歳の女性が言った「サブレって、熱いんやねえ」との言葉に気付きをもらったように、食を通じて生まれた言葉をシェアすることで、人と人を、つなげたい。

その思いはいまも変わらないけれど、子育てやインド滞在7年をへて、ステージが広がった。社会の風通しを1グラムでも1ミリでもよくするために、何ができるかを考えている。自分のやれること、やりたいことと社会への貢献度を考えると、最適解は何なのか。生きている限りチャレンジしたい。

そんなことを話そうと思っていたけれど、30分足らずでは尻切れトンボになったかも。

ブレイクアウトルームでの懇親会になる前、校歌のピアノ演奏が流れた。「くにつちの…」。卒業して30年以上たってもまだ、歌詞を覚えていた。じんとした。

私たちのライブ対談に続いて、岡山といえば…の名物(吉備だんごではない!)「大手まんぢゅう」の工場見学レポートの映像が流された。画面に顔がめり込む勢いで見入る(跡継ぎの方もOBなのだった)。

蒸したての大手まんぢゅうがずらり、並んで出てくる。ああ、夢に出てきそう。

岡山・雄町にある工場で買った大手まんぢゅうが、どこで買うより一番おいしい。「工場で買ったやつじゃから、はよう食べねえ」と叔父や叔母からもらったっけ。

同窓会で大切なものを確かめた。心から感謝したい。

 

追記:いま「関連記事」としてついてきた過去のブログをみたら、10年前の東京在住時に住所変更していたようだった。また登録を変えないと…。

tadachikako.hatenablog.jp