多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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「エスパス・キンゾー」のモンブラン

 西宮の「ツマガリ」が関西ケーキ界・西の横綱なら、東の横綱は。迷わず京都・錦の「オ・グルニエ・ドール」を選びます。うなぎの寝床の店は、いつも長い列ですが、お金と時間と敬意を払うに値します。ある種、芸術の域ですから。技を見たくて、オーナーの西原金蔵シェフが開く製菓教室「エスパス・キンゾー」へも数回、行きました。実演後のテーブルコーディネートが、まばゆい。参加しているのはどこの令嬢か奥様かといった方ばかりで、これまたまばゆい。どうがんばっても浮く私ですが、実技はなく1回、確か5000円もします。モトとらなきゃ。質問したり、試食を欲張ったり、ずうずうしさ全開です。有名な西原シェフですが、素朴で丁寧な口ぶり。どこぞのえらそうな自称「スーパーパティシエ」とはえらい違いです。西原シェフと同じ製菓材料が注文できるのも魅力。さらに帰りに店でケーキを買ったりして、散財一直線でした。あぁ。
 昨年9月のテーマは、モンブランとノルマンディーの郷土菓子・ミルリントンでした。ミルリントンは、かの名店「アラン・シャペル」シェフ時代に、プティプールとして出していたとか。シェフ愛用の熊本産栗ペーストは、10%が渋皮煮入り、10%が上白糖入りとのこと。帰りに注文し後日、宅配便でやってきました。1キロです。こんなに買って、どうするの。自分に呆然です。レシピは1回つくっただけ。残りはチビチビなめてましたっけ。