食の実習室での格言

イタリア北部の街アルバから33キロにある菓子店「ラ・ドルチェ・ランガ」で挽きたてヘーゼルナッツ・パウダーをいただきました。おカネを払うのでもっと持って帰りたかったのですが、「あげます。どれぐらい欲しい？」と言われると、たくさんもいただけず・・。アトリエで開いている「食の実習室」でお出ししたバチ・ディ・ダマ（貴婦人のキス）で使い切ってしまいました。東京から来てくださっているＣさんは言いました。「冷蔵庫にあるヘーゼルナッツパウダー、捨てたくなりますね」。いや本当に。私もそうです。いままで使っていたのは何だったんだ！と。もったいないので試みにオーブンでローストしてみましたが、むなしい結果に終わりました。「本場のおいしさを知ることは幸せな半面、不幸でもある」。2人で生み出した名言？です。だってもう元の味には戻れませんもの。バゲットしかり、おコメしかり。せめてヘーゼルナッツやアーモンドは、パウダーではなくホールごと買ってローストして使おう！と決意しました。
　La dolce Langa Piazza vittorio EmanueleⅡ,7 14059 Vesime AT Italy