魅惑の5,8000まんえんコース

　授乳の合間にジョギングへ。いつでも帰れるように、走るのは近場に限ってぐるぐる旋回しています。いやもともと偉大なるマンネリ愛好家。パリではアンヴァリッド〜エッフェル塔をぐるぐる、京都では二条城〜鴨川をひたすらぐるぐるしていたのでした。たまには違う道を通ればいいようなものですが。
　部屋の郵便受けに入っていたチラシなんていつもはスルー、でも新しい土地だと見てしまいます。ペラペラのコピー紙に印刷された不動産屋のチラシ（しかもモノクロ）なんて真っ先に処分する候補なのですが、何の気なしに見て仰天。5800万円？いや5億8000万円の家がポストに入っていたのでした。この10分の1以下のマンションのほうがフルカラー印刷でいい紙を使っているわ。「このチラシのコンバーションっていったい…」と四川料理の友Ｈさん。本当に。私が住んでいるのは単なる築40年の古い集合住宅（マンションという言葉は似合わない）ですから。見取り図には和室46.5畳、主寝室55畳…。ひえー。ウワサによれば某タレントの所有とか。見学会が週末にあったのに、行ってくればよかった。どのツラ下げていけばいいんだ私。
　で、チラシを見ながらお屋敷街をぐるぐるジョギングしているのです。そのうち通報されるかもなー。別の日には土地だけで3億3000万円のチラシ（これもペラペラ、でもかろうじて2色印刷）がポストに入っていました。売価はさもありなん、ですが、チープなチラシにしびれます。コレを見て「おひとついただくわ」なんて言う人、いるんだろうか。いやー、おそるべし東京。