呉鳳科技大学の調理実習vol.4

　台湾中南部の街・嘉義の呉鳳科技大学ではまず「中華風ロールケーキ」を教わりました。先生に「私より上手ですね」とほめられムフフ。だって先生はお砂糖、入れすぎちゃったからね…。台湾や香港でもロールケーキ、あるなーと横目で見ながら、買って食べたことはなかったのでした。いい経験です。ふわっ、もちっとしていながら最後の舌ざわりがはかない…というか頼りない感じなのは、コーンスターチ使用のせいか。ちょっと不思議な食感、日本でもウケるかな。
　しかも本当に作らせてもらえるとは。感激しました。しかも学生さんがボウルを洗ったり、クリームを作ってくれたりの「お姫さま実習」、おいしいとこどりです。気付いたら赤子ケイがいません。姉に抱かれていたはずが、どこへ行っちゃったんだろう。「先生が連れて行ったよ〜」と姉。ニコニコして旅していました。甥っ子ユウ＆リョウは学生たちが相手をしてくれてアイドル状態。「幼幼介護」でどうなるかと思いきや、私も姉も楽させてもらいました。心より感謝です。
　チョコレートロールケーキを作り終えるころ、小龍包の達人が現れました。国立高雄餐旅大学の何建彬先生です。アレンジしてくださった応用日本語学科の蔡錦雀先生によれば「人間国宝級」とか。
　わざわざ車で2時間半ほどかかる高雄から来てくださいました。段ボール箱をよいしょ、と調理台に。粉や醤油、ごま油にひき肉がつまっています。真剣な顔つきで玉ねぎを大きな中華包丁で刻み始めました。か、かっこいい。いかにも小龍包の達人の雰囲気なのに、コックコートの首回りが青、赤、白のトリコロールなのが、ちょっとファンシーというかおちゃめというか。