池袋〜巣鴨〜東京〜新大阪〜明石〜播州赤穂〜長船

　撮影を終えた翌日の10日午前9時、巣鴨へ。とげぬき地蔵の斜め向かいにある老舗パン屋さん「喜福堂」の4代目、マユコさんに今回、とてもお世話になったのです。お礼が言いたくて押しかけました。
　ちなみに今回の撮影のため、ヴァローナのチョコレート5キロ、バター9本、薄力粉3キロ、卵はええっと、毎日2、3ケース買いに行っていたから100個近い量を準備に費やした5日間で使ってしまいました。カメラに写るのは作った100分の1以下、だろうなあ。いろんなパターンを想定していたらキリがない感じで、どんどんじゃんじゃん作っていったのでした。小さいデロンギのオーブン、よく頑張った。スフレを焼くために念のため、東京の撮影場所にも送ったのですが、モクモク煙があがってきてビックリ。過重労働にもホドがあったか…。結局、カメラマンさんちのオーブンをお借りして難を逃れました。
　のぞみに乗って新大阪へ。新幹線構内にある「ねぎ焼き　やまもと」で、最愛のとん平600円を涙しつついただきました。本当はハイデラ（何もかも全部入っているハイデラックスなネギ焼き）＆とん平というのが定番ですが、新大阪駅の店にハイデラがないので。十三本店で食べるとしよう。
　新快速に乗り換えて兵庫・明石へ。歯科医の友人Ｙさんのいるクリニックで、診察をしてもらいました。歯肉炎がある以外は、たいしたトラブルはなくてホッ。「歯、みがいてます？！」と訊かれ、1日3回ちゃーんと磨いています！と胸を張って答えたのですが…。「料理人はみんな、歯肉炎があるんですよねえ」とＹさん。試食や味見でずっと口を使っていますから、1日3回、みがいているんじゃ追いつかないのだとか。そうだなーこの3カ月はチョコ漬けだったし。深く納得、いや反省しつつ、歯磨きも頑張ろう。
　明石から普通列車で播州赤穂駅へ。ここで赤穂線に乗り換える…はずが、電車がやってきません。「鉄板が線路内に入った」というアナウンスでした。何だろう、お好み焼き屋から飛んできたんかいな…とお好み焼きが舞う線路を想像していたら、どうやらトンネルの鉄板が落ちたということでした。おかげで何もないホームで午後６時から９時まで3時間、待ちぼうけです。携帯もバッテリー切れです。でも私ってツイているなー。なぜって明石駅で本を買っていたので、ヤンキーのごとく座りこんで夢中になって読み、２冊とも読了してしまいました。まさか赤穂で足止めとは。遅かりし由良之介〜、じゃなかった遅かりしＪＲ〜。写真は喜福堂のクリームパン。播州赤穂駅でほおばりました。