多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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オペラを前にして物思う秋

 私にとっての天王山は10・9でした。怒涛の撮影12時間を超えて再び、パソコンに向かう日々です。カカオ72%のチョコレートのように、濃い1日でした。スタイリングは2作目「おやつ新報へ、ようこそ。」、最新作「世界のおやつ旅」でもお世話になった駒井京子さんでした。もう大好きなんです。私のテーストもいかしてくださりつつ、うーんと素敵にみせるスタイリング、さじ加減が絶妙で、やっぱりすごいと感動していました。編集者は女1人で出版社をおこした青田さんです。社名は「風鳴舎(ふうめいしゃ)」となりました。「私もこの本に人生かかってます」といってくださるように、うまれたての風鳴舎、第1号の本が私のチョコレート本なのです。みなさまのパワーが昇華して、書店でばっちり手にとってもらえる本になるよう、念じつつ、熱いハートとクールな頭で頑張ります。
 撮影中、我ながら一世一代の集中力を発揮している真っ最中に頭の中をよぎっていたことがあります。私が大阪に住んでいたころ、阪神でドラ1で入団したのにいじめられて、まったく勝てずに阪神を解雇されて近鉄にテスト入団し、応援していた投手がいたなあ、でも名前忘れちゃったなあ、ええっと何と言ったっけ・・・と、オペラにチョコを塗りながらちらちら考えていたのでした。なぜかというとカメラマン坂田さんが藤井寺出身で近鉄ファンで、いまでもなき球団を思って涙ぐんでしまう…という話を撮影の合間にしたからでした。何じゃそりゃ。撮影が終わって帰りの中央線であ、山村宏樹くんだ!と思い出しました。あぁすっきり。写真は青田さんが私のカメラで撮ってくださった1枚です。チョコを塗りつつ集中…しているようで近鉄のことを考えていたのでした。