多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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「刑事司法とジェンダー」を電車で読みながら

 シカと衝突したのが原因で1時間以上、遅れたJR播州赤穂線はガラ空きでした。4人ボックス席で1人、どころか1車両にひとりです。読んだのは「刑事司法とジェンダー」です。性犯罪に対する司法の目線が…。何となくそんな気もしていた事実を突き付けられ、慄然。論告文には「性犯罪にあえば妻となり母となる夢を打ち砕かれ…」(かなり、うろ覚えですが)などという一節が登場するのです。女性=結婚、出産、という方程式、あああー。そこで突如、4日前に福島を一緒に旅した盟友・Gさんの顔がフラッシュバックしたのが運のつき、いや思考があらぬ方向に。彼は私の知る限り、少なくとも14年前からスキンヘッドですが、本人はネタにするほどあっけらかん、です。その彼が言いました。ある飲み会で酔っ払い(旧知の仲)に「このハゲ!(←あえて伏字にせず)」と言われたそうです。で、同席していた「人格者」が、「こら、そんな肉体的なことを言うもんじゃない」と、必死で酔っ払いを何度もたしなめたそうです。Gさんは笑いながら言いました。「でもさー、ハゲって言われるより、言うもんじゃない、って言われるほうが傷つくんだけどなあー」。ああ、確かに。ハゲ=恥ずべきもの、言ってはいけないもの、という思い込みも、どこから植えつけられたものなんだろう。いっしょくたにするな、と言われそうですが、性犯罪においても同じことを思ったのでした。Gさんから旅のあと、届いたメールにはこうありました。「まあしかし、本当に多田ちゃんは行動力があるよね。いつも引っ張ってくれてありがとう。そのパワフルさには脱毛、じゃなかった脱帽です」。ぷぷーっ。いや私のほうこそ、いつもユーモアを忘れず忙しがらず、大人でコドモの茶目っ気もあるGさんには脱毛、いや脱帽です。
 写真はそんな愉快な新聞社時代の仲間4人で駆けこんだ福島・猪苗代湖の「Taro Cafe」です。こんな素敵すぎるカフェがある福島、すばらしいです。

刑事司法とジェンダー

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