多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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インドで43歳、性懲りもなくいろいろ思うの巻

 誕生日が来るたび、1月1日が来るたび、ええっとあとは、4月1日が来るたび・・・でしょうか、その点の過去を無意識に振り返ります。去年、そしてその前、どこで何をしていたっけなあ、と。2009年はもう思い出せないので、私のメモリーは3年限度だな。2010年の誕生日(40歳)はパリにいて、丁稚ケイがお腹の中でした。2011年の誕生日(41歳)は東京で丁稚ケイ4カ月、ユラユラとバウンサー(という単語がすでになつかしい)に入れて「パリのおやつ旅のおやつ」のゲラとにらめっこしていたっけ。2012年(42歳)の昨年、福岡・久留米にいました。やはり「世界のおやつ旅」のゲラと首っ引きになりつつ母の入院していた病院に通っていたのでした。私の誕生日も忘れていたのか、病室で「きょう、私、誕生日」というと「ああ」と、ハッと思い出したような顔をしていたなあ。その5日後、声も聞けぬ場所へ旅立ったのでした。誕生日と同時に母の命日も近づいていて内心、びくびくしています。去年のいまごろはまだ母がいた…と思うことが心の支えになっていたから。もう振り返ったところで母はいない季節ばかりなんだな。そう思うと、たまらないものがこみあげます。
 2013年の誕生日、43歳はインドで迎えました。3年連続で新刊の再校ゲラと向き合っていました。どんなケーキやお祝い膳より、何よりもうれしいことです。本を出せること、本当にありがたくて、ぐっとココロの奥から思いをかみしめます。来年の誕生日もまた、ゲラと向き合っていられたら…それが母を感じられる手段でもあるように思えます。そのためにベストを尽くそうと思います。
 写真は南デリー・ハウスカスヴィレッジにあるホテル「the ROSE」内のインド布ブランド「CALICO(キヤリコ)」コーナーです。肌ざわりとデザイン、本当にシックで素敵です。年末に姉たちが旅行でやってくるので連れて行こう。