多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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大阪マラソン反省記(中)スタート〜御堂筋〜京セラドーム大阪

大阪城公園のスタート直後は緩い上り坂でしたが、ほとんど気になりませんでした。うわー、森ノ宮駅だ、あ、森下仁丹の本社だ、もう玉造…こんなところ、走ってるんだ。キョロキョロして飽きません。人波はほどけず、ヒジが当たるほどのダンゴ状態で走りづらい…ですが3万人が走るのだから仕方ないでしょう。
鶴橋の交差点を右折して千日前通へ入りました。「ゴールしてまだ元気やったら、焼肉食べに来て下さ〜い」。ボランティアの人が叫ぶとランナーから笑いが起きました。ああ、上ハラミ食べたいー、ニクニクニクーがるるっ、とまたパワーをもらいました。
5kmでようやく給水所です。遅すぎるよ、きょうみたいな日はっ。ほえつつアクエリアスにまっしぐらです。殺到するので危ない、危ない。ふだんインドの早朝ランでも、7kmぐらいは何も飲まずに走るのですが…。ここにいた関西大学のボランティアたちが熱狂的でパワーをもらいました。うわー、うれしい。何せ日ごろはジムか、ブタと野良犬だらけのグルガオンで鼻を曲げつつ走っていますから、暑いぐらいなんだー。ゴミひとつ落ちておらず、立ちションする人(インドではデフォルト)もなし…すばらしいぞ日本。
と、ただでさえ感動の沸点が下がりまくっているインド帰り、いよいよ御堂筋を逆走ランです。きゃー、気持ちいいー。心で叫びました。だれにも何にもさえぎられず走れるなんて最高だわ。いまならヤンキーの暴走行為に心から共感します。右手の復路を車椅子ランナーが走り去るのを見て、じーん。走る喜びこそ胸に携えよう。
10kmでごほうびに、短パンのポケットから「パワージェル」を取り出しました。スポーツ時の栄養ジェルの定番です。木の蜜のようでネバネバして、何とも言えない食感です。それでも明治のザバス•ピットインエネルギージェルより小さいし開けやすい(ザバスはキャップ式。走っている最中にそんなことできないー)し、飲めば効果テキメン、10秒で元気100倍になるので(4年前のパリマラソンで実感)、今回も採用したのでした。あたしはカブトムシー、と、なつかしのaikoの歌詞を心でつぶやきつつ、手も口もベタベタにして口にしました。だれも見んといてー。
淀屋橋あたりは7年、通った職場の近くでなつかしい。中之島公会堂が目の前に現れたらちょっと泣けました。
ノリノリだったのはこの辺りまででした。復路の御堂筋のピーカンなことと言ったら…。干上がりそうです。京セラドーム大阪が見えてきて、ハーフを超えたあたりは死にそうでした。「足痛いんは気のせいや」「大丈夫、ほんまに死なへん」。うぐぐっ、タイムリーすぎるメッセージボードが目に入りましたが、いや、足が痛いというか、もうひたすら暑いんだってば。エンジンかからないよ…。給水所では紙カップ2杯の水を飲み、3杯目は体にバシャバシャかけました。屈強そうにみえたランナーたちも次々、コースアウトして立ち止まり、足を痛そうに押さえています。みんなマナーがよくて、ちゃんと端っこに移動してからストップしているのにも感動しました(さすが日本人)が、ひえー、次はわが身か…。