インドでビーフを買ってみた

　住まいのあるハリヤナ州で牛肉の販売が禁止される法案が通過し（所持まで罰せられるかは不明）、グルガオンの韓国料理店では軒並み、カルビなどのお牛さまが姿を消し、「黒塗りメニュー」が続出しているとか。日本食レストランではそもそも、牛肉を出しているところは知る限りではありません。共同経営者がヒンズー教徒だと、そもそもパートナー契約の段階で「メニューに牛」が認められていないそうです。
　首都デリーはハリヤナ州ではないので販売OKです。粉遊びに来てくださる情報通Yさんが誘ってくれて、デリーの業者に牛肉の宅配を頼んでみました。ヒレやミンチ肉などありましたが私はリブアイ（Rib eye、リブロース） 1kg、Tボーンステーキ1kgで、合計1050Rs（2100円）でした。どんな部位でも500~550ルピー、およそ1000円という、何とも大ざっぱというか、この国の人様に比べてヒエラルキーのなさというか何というか。いずれにしてもビーフの値段としてはオージービーフなんかよりもずっと安いのですが…どうだろう。ホントにビーフなんだろうか。
　Yさんが自宅まで届けてくれたのは、血染めの白い袋（インドでは一般的な不織布のレジ袋）入りの2キロでした。およよ、まさに血がしたたる生肉だー。冷凍じゃない肉をみるのが久しぶりです。あわてて台所で包みを広げ、せっかくだから…とリブアイは届いた当日、すぐにローストビーフにしました。比較のためにバンコクの「タイ・フレンチ・ブッチャリー」で買った同じ部位も同様に焼きました。ああ、比べるのが酷というか間違いでした、値段は3倍、違うのだから。とはいえ牛タンやカルビなどもあるそうで、別の部位はどうだろう。

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