青空わーい

　「タバコのにおいがするねえ」「空気、くさっているねえ」。グルガオンに戻った翌朝、さっそくプレスクールへ行った（行かされた）４歳半の丁稚ケイが言いました。タバコか…確かにねえ。何しろ世界最悪の大気汚染都市・デリー界わいです。戻って2日目の23日朝、在デリー米国大使館の測定でPM2.5濃度（１時間測定値）が479.8μg.m3との情報が日本大使館から届きました。日本のPM2.5の１日平均値（35μg/m3以下）の130倍もの汚れっぷりです。日本のみなさーん、北京なんてメじゃありませんのよー、デリーは。
　それがサンタさんのプレゼントか、クリスマスイブあたりからずっと、青空です。うわーい、青空だー、と、まるで流れ星か虹を見るかのような喜びっぷりです。日中は20度を超えて暖かいのもうれしい。そこいらじゅうの野焼きも減れば空気もマシになるでしょう。
　日本でも報道があったように、元日から15日までデリー市内の自家用車の通行が実験的に規制されることになりました。ああ、相変わらず明後日の方向だ…とまでは言いません（言っているけど）が、先にやるべきことがあるだろうっ。野焼きを取り締まらんかーい、と有権者に成り代わって叫びたい。ちなみにうちのナンバーの末尾は「５」で奇数なので、奇数日のみデリーに入れることになります。どこまで実施されるかは疑わしいのですが、税関同様気ままな運用で見せしめ的に捕まえられてもねえ…。周囲では奇数と偶数、2台の車を交互にレンタルして回す人が多そうです。罰金は2000Ｒｓ（4000円）とのことです。そんな大金、だれも払えないと思いますがいかに。通行規制がなされる前に、空気がマシになってきたのもインド・マジックな気がします。