ヘーゼルナッツパウダー来たる

 インドに来る前、東京にいたのは1年半ほどと短かったのですが、さすが東京、話が早くて、本を出し、世界中を旅し…と濃い1年半でした。3冊目の拙著「パリのおやつ旅のおやつ」も東京にいたからこそ、生まれたのだと思います。世に出してくれた編集者M子さんが駒込の自宅まで原稿を取りに来てくれたり、駅前のデニーズで打ち合わせをしたり…なつかしい。
 M子さんのパートナーがインド入りし、彼女からのお土産をいただきました。私はムンバイに行っていて不在だったのですが、自宅に戻ってお土産の山に仰天です。うちの近くにあった洋菓子店「東京カド」のフルーツケーキが素敵で、泣けました。川端康成も愛したという老舗で、レトロなパッケージも、真っ赤なドレンチェリーやキンカンの砂糖漬けがのっかった姿も愛らしい。
 さらに「何で分かったのー」と思わず叫んだのがヘーゼルナッツパウダーです。ちょうどバレンタインを前にして、何を作ろうかなあと「パリのおやつ旅のおやつ」を見直していたのでした。本ではヘーゼルナッツを使ったお菓子をいくつか紹介していて、覚えていてくれたのでしょう。それにしてもドンピシャ過ぎて、以心伝心って、このことをいうのかと思ったほどです。日本では高価、ましてやインドでは手に入れられないからありがたすぎます。愛はスピード、大切に使うとは出し惜しみせずすぐ使うことです。イタリアのお菓子「バチ・ディ・ダマ」がこれで作れます。来て下さる方々、どうぞ楽しみにしててくださいませ。心からご縁に感謝します。また一緒に何かできたらなあ。