シェフ・レイノーのハートマカロン

　リヨン空港から向かったのが、私は1月にも泊まった民宿（シャンブル・ドット）の「ラ・デパンダンス（La depandance）」です。6人はいきなり真っ暗な集落に連れて行かれ、拉致されたような感じだったかも。それでもウサギやロバの出迎えに、眠そうだった6人の歓声が響きました。よかった、気に入ってもらえて。
　翌朝は時差ボケのせいか早起きでした。朝食にチーズはクロミエやカマンベールなど数種類、ジャムもたっぷり。かつらんさんはベアトリスの手作りジャムが気に入ったよう。コワン（Coing、マルメロの実）のジャムも初体験だったそうで「さわやかな甘みでいっぱい食べられそう」とのこと。ジャムは家で作るもののようで、どこの民宿でも手作りが出てきます。
　7月21日更新のasahi.comコラム「論より、おやつ。」で書いたように、朝食後はフル回転でした。1月の旅で知り合った面々を再訪しました。もちろん私以外の6人は初めて。シェフ・レイノーのチョコレート店（La chocolaterie Raynaud）では工房に案内してもらいました。前回のときにいた見習い君は別の店に移り、3人に増えていました。わざわざ作ってくれたハートのマカロンや薄焼きアーモンドせんべい・チュイルなど、大盤振る舞い。サクッとしたマカロンは奇をてらわず、素直な味が私は大好き。