ニッポン・ビューティ

　東京から活字系男女Ｈさんが入洛。雨の中いそいそと出かけました。1年半ほど前、女性誌Graziaに取材いただいたご縁です。山のように取材先はいるだろうに、連絡をくださったこと、本当にうれしいな。ご無沙汰していたのですが、会うなりスーッとなじむ感じ。そう、分かりあえる人って、意外と日ごろは音信不通。でも平気だったりするのだなぁ。不思議なものです。
　彼女が初めて編んだという本をいただきました。同誌の連載をまとめた「ニッポン・ビューティ」。登場するのは日本を代表する「アラウンド80」の20人です。発せられる言葉はどんな自己啓発本より凛々しく、美しい。絶対成功すると暗示をかけるという、瀬戸内寂聴さん。愛は長さではない、深さである。岡山県人としてはなじみの深い渡辺和子先生（ノートルダム清心理事長）…。「チカコさん、絶対好きだと思う」とのＨさんの予言通り、用事を放り投げて読みふけってしまいました。
　Ｈさんは自分が編集した本のことを「この子がね…」と呼んでいました。2作目の出版を控えた私、すごくその気持ちが分かります。まったく、世に出てくれてありがとう。でもすくすく大きくなってくれるかな、とにかく心配。君のためなら何でもするわ、の気分なのです。

ニッポン・ビューティ 本物の女たちの 美しい生き方