ウィリー特製ローストポーク

　コペンハーゲン近郊のＳ子さん宅に転がり込んだ初日の夜、彼女の夫ウィリーが手料理でもてなしてくれました。台所にお邪魔すると、ちょうど豚の塊肉をさばこうとしているところでした。皮がカリカリに焼いてあって、とてもおいしそう！焼き鳥の皮にも通じるものがありました。豚の背中の肉「フレスケスタイ」です。Ｓ子さんに後日、作り方を訊きました。わざわざ電話してきてくださって、また感激しました。
　いわく、皮に１センチ間隔で、包丁で深さ１ｃｍほどの筋を入れます。皮を底にしてオーブンに入れ、皮が浸かるぐらいの水を敷くそうです。１７５度のオーブンで３０分、ひっくり返して１時間余り焼く。肉に竹串を刺して透明な汁が出ればＯＫ。カリカリにするにはグリル機能か２００度以上の高温にするとよいのだとか。
　デンマークのクリスマス・メニューだそうです。デンマーク豚、しまっていておいしかった！ソースはブラウンソースと、赤すぐりのジュレ。これがよくあいました。カリカリの皮は身から外して楽しみます。期待通り、とってもおいしくて一人占めする勢いでした。
　「ウィリー特製ローストポーク」と名付けました。彼いわく「誰でも作っている一番簡単なデンマーク料理なんだけど・・・」だそうですが、私にとってはデンマーク初日の夜の忘れられない味です。