デリー犬

朝から雨。デリーの幹線道路は洪水でした。白線の車線なんてありませんから、「車列」などと言う秩序だった渋滞になりようがありません。推定５車線の道は「車の佃煮」状態です。いつもなら50分ほどで着くコースが2時間もかかりました。コレでもマシなそうで、5時間かかったこともあるそうです。ふだん車に乗らない私は足がむくんで仕方なし。あぁ走りたい。
　とはいえ車窓は「インド人間劇場」。まったく飽きず眺めています。脅威的な経済発展の一方、おそらく恩恵を受けることのない人々の営みがうかがえて、グッと胸に迫るのです。人だけではなく動物たちも共存です。路上の牛は減ったとはいえ毎日、５、６頭は見かけます。朝は「コッコ自転車」（勝手に命名）も。荷台が養鶏場のように、何十羽のニワトリを運んでいるのです。夕方のオートリキシャーは鈴なりで、助手席に3人、後ろに6、7人、運転手を含めると12人も乗っているリキシャーも。ぎゅうぎゅう詰めに座っていて、ギネスに挑戦しているのかと思うほど。そして近所の犬は暑くもないのにダレレー。やってらんねーと言わんばかりのポーズがデフォルトです。