田園調布モンブラン研究会

　田園調布のＲ子さん宅へ。妊娠８カ月だった昨年４月、イベントをさせていただいて以来の訪問です。品のない親子には似合わぬ街、職質されないかおどおど。とかなんとか思いつつ駅前にあるメゾン・カイザーでオレンジ入りパンを試食、富澤商店でもひなあられを試食、、って何がオドオドじゃー。本当に職質されそう。そう思っていたら上品なご婦人に話しかけられました。「その抱っこひも、素敵ね。いま息子は５０歳なんですけれどね、孫がね…」。ちなみに抱っこひもは所有率９０％を超える（推定値）エルゴです。流行にまんまと乗っかっておりますが本当にラクなのでした。
　近くに住むＳさん、深川のＫ子さん、都民仮免の私のために、Ｒ子さんは鯖寿司を用意してくださっていました。私の鯖寿司偏愛を知ったＲ子さんが「ぜひ味わってほしい！」と推してくださったのが田園調布駅にもある「醍醐」です。京都の鯖寿司とはまた違ってあっさり、でもしっかり仕事を感じる味わいです。ほとんどひとり占めしました。アナゴ入りの巻きずしもこれまた、お上品でした。
　メーンはめくるめくモンブランの宴でした。これまた昨秋以来、モンブラン病の私のために用意してくださったのでした。じゃーん、白い箱を開けるとそこは茶色の山々がずらり並んでおりました。興奮しすぎて倒れそう。Ｒ子さんはわざわざ、お店と値段と商品名をメモ書きしてくれていました。田園調布「ルージュブランシュ」の「栗の山」４６２円と「クリームモンブラン」４８３円、奥沢「洋菓子・談話室　パーラー　ローレル」のモンブラン４８０円、尾山台の「オーボンヴュータン」のモンブラン３５０円、九品仏「オリオン」のモンブラン３９０円、田園調布「レピドール」のガトーバルミセル４８０円の５店６種類！です。５人であーでもないこーでもないと食べ比べです。気に入ったのは「ルージュブランシュ」の「栗の山」です。まったりした食感がクリそのもので、さらに栗がてっぺんにのっかり、中に刻んだ栗も入っていて栗ざんまい。オリオンは栗ペーストがソバ状ではなくきしめん状で、お酒が効いていて台にチョコレートが薄くコーティングされていました。このチョコレートもなかなかいい仕事ぶり。
　「オーボンビュータン」は大御所シェフの店ですが意外にお手ごろで、意外に軽い食感です。メレンゲもサクサクでクリームもあっさり、２個はいただけそうです。実際２個目は私が３口で平らげ、初対面のＳさんに「よく食べるわね〜」とほめられ、いやあきれられたのでした。あぁ幸せ。余韻に浸りつつ帰路に着きました。田園調布界わいの洋菓子店の実力を思い知ったのでした。そつなく品がよく、デパ地下で買う気がしなくなります。「洋菓子・談話室」なんて素敵。談話室ですよ、談話室。お店にも行ってみたくなりました。準備してくださったＲ子さんには心から感謝です。
　初めましてのＳさんは超はつらつマダムでした。急に電話で誘ったところ、すぐスケジュールを調整すると言ってくださり、会いに来てくださいました。近いとはいえ、なかなかできることじゃありません。日ごろもアップルパイをパイ生地から伸ばして作ったり、私の２冊目の子「おやつ新報へ、ようこそ。」に載せたケーク・サレに挑戦してくださったり。いくつになってもひらりと軽いフットワークで、のびやかに好奇心を弾ませるってものすごく大事だな。会いたいと思ってもらえる人間に、もっとなりたい。私も刺激を受けました。
　Ｒ子さんは２６日（日）正午から東急目黒線奥沢駅隣の「アマノ食工房」で「インド家庭料理講習会」を開くそうです。おいしそう！１５００円でタコスランチ付きだそうです。ご予約は鈴木さん（080-1172-9947）へ。
　3月17日（土）、岡山ガスショールームクッキングスタジオで「パリのおやつ旅のおやつ」おやつ作り教室を開きます！
詳しくはコチラ→「http://www.lico.co.jp/okakura/content/view/4008/62/」
　

パリのおやつ旅のおやつ