多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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呉鳳科技大学で小龍包修業vol.2

 高雄の小龍包の達人・何建彬先生は小龍包のあんを使い、ギョウザを作りはじめました。「ここからが肝心」とばかりメガネの奥の目が光ります。おおっ。身を乗り出す呉鳳科技大の陳先生と私です。
 まずは簡単バージョンです。薄く伸ばした皮の真ん中に、医者がノドを診るのに使うような金属製のヘラであんをのせます。円周をあわせて半月状にしてくっつけます。水はつけません。新宿のホテルに招かれたこともあるという何先生は、ギュッと皮を押さえながら日本語で言いました。「チカラ!チカラ!」。おお、なるほど。肉汁をもらさぬよう、折り山というか「わ」の部分の下に人差し指を差し入れ、ぺったり三菱マークのように閉じていました。簡単ですがこの最後の絞め技で、なんとなくギョウザらしくなりました。もちろんやらせてもらいました。「チカラ!チカラ!」。大声で気合を入れながら作ります。かけ声だけは先生譲りですが、見てくれはどうかな…。
 次に本格バージョンです。左手の親指と人差し指であんをのせたギョウザを持ちます。右側の「わ」の部分を右手の人差し指で押し入れたら、親指と人差し指でつまんでくっつけます。押さえてつまんでくっつけ…の繰り返しでタックをとって出来上がり。う、美しい〜。これが食卓に出てきたらびっくりだろうな。頑張ろう。
 私と陳先生でやってみました。うーん、難しい。1個目はぐちゃぐちゃであんもはみ出てしまいましたが、3個目にはまずまず。何先生に比べてタックは少ないものの、おおざっぱ教にしてはよくできたわ、と自賛しまくりなのでした。
 焼き方にも注目しました。フライパンを熱くしてから油を回し入れ、火を止めてからギョウザを並べます。水を少し注ぎ、ふたをして水がなくなるまで強火で焼きます。様子を見て水を加え、また焼いていました。ぱりぱりの焦げ目がおいしそう。早くはやくー。ニンニクもニラも入っていないシンプルさですが、肉汁たっぷり。いいオトナとしてはコドモ優先にするべきでしょうが、フーン、やなこったー。甥っ子ユウ&リョウに負けじ。夢中で3個、4個と食べました。くくー、幸せ。