紅玉、そのノルマ本能の想起性

　東京・白山駅近くの激安青果店「スターフルーツ」で紅玉を見かけました。しかも4個300円とお手ごろです。おおお、ラッキー。心がうきうきします。買わなくちゃ、タルトか何か作らなくちゃ。あせってはみたもののすでに両手はふさがり、レジの長い列に並んでしまっていたので手が出せませんでした。クククー。それにしてもレジに並んだあとから欲しいものが心に浮かぶのはなぜだろう。
　また見かけるだろう…と思っていたら、なかなか遭遇しません。まるで京都のヤサカタクシーの四つ葉号のようなホンワカ感だったな…と言ったら大げさか。
　文京餃子の友アミさんに言いました。「分かるわかる！」。「紅玉って、すごい＜つくらなきゃ!!＞って、ノルマ的本能くすぐられますよね。誰にも頼まれてない、催促されてないっつの」。あはは、本当に。見かける頻度が少ないだけに、しかも加工してナンボのものだからか。
　というわけで1週間ぶり、スターフルーツ霜降銀座店で紅玉発見。今回は逃すまじ、とばかりしっかとつかみ、サツマイモやクリとともに持ち帰りました。重いのに苦にならないのが不思議です。
　さっそくコンポートに。ヴァニラビーンズのサヤを入れると、お砂糖は全く加えないのにリッチです。だしを使うと塩分が減らせるのと同じだな。やっぱり風味って大事です。