寒さ対策ヌカリあり

　「Keiに冬の格好をさせてください」。2歳4カ月の丁稚ケイが通うプレスクール（幼稚園&保育園）の連絡帳にこう書かれていました。朝晩は多少、冷えるもののそれほどでもないし、日中は20℃を超えているし、上着なしで送り出していたのです。確かにインドの同級生をみるとニット帽子をかぶった子もいて、そんなに寒いー？と突っ込みたくなる重装備です。道行く人も大きな布をサラリと巻いて寒そうに歩いています。そんなに寒いー？と内心、突っ込みつつも、下は半袖だったりおなか丸出しのサリーだったりしますから、さもありなん。それにしても歴史を感じさせる布づかい、本当にサマになっていてかないません。インド10大お家芸のひとつだわ。10大の残りは…行列に割り込みさせたら世界一、とか、メヂカラの強さとか、かな。
　しかしまあ先日まで帰国していたのに、そしてインドの冬は結構、寒い、ということも分かっていたのに無防備でした。暑さ寒さには強いのでまぁ平気なのですが、たとえばトイレの便座です。座るたびにヒヤーッとします。あぁ百均で貼り付けるタイプの便座カバーでも買ってくればよかった…。日本だとヒヤーッとする便座なんて絶滅危惧種、「ヒヤーッ」を経験するまで想像することさえできなかったのでした。アホやなー。
　写真は今回、日本から持ってきた長崎・波佐見焼の陶磁器ブランド「ＨＡＳＡＭＩ」のマグカップです。骨太なハサミのロゴがかわいくてひとめぼれしたのは、1年ほど前でしょうか。重いしインドに持っていけない…と、ずっと買うのを迷っていたのですが先月初旬、新刊「パリのチョコレート　レシピ帖」の撮影で訪ねたカメラマンさん宅のキッチンに並んでいて、やっぱり買おう！と購入。まあ優先すべきはウツワより中身、コンニャク1枚でも運ぶべきなのですが、やっぱり人生にマイカップは必要です。こっくり甘いチャイがおいしいです。
　ＨＡＳＡＭＩ　http://www.hasamiyaki.jp/