爆笑掃除術

　お掃除ボーイもたたき直す方針にしました。ヒンディー語のレッスンを受け、言いたいことをヒンディーに訳してもらいました。「勤務中の携帯は禁止」「ノックして入室」など基本ばかりです。そのうえで彼のボスと一緒に来させ、一部屋ずつ回り「ちゃんと家具を動かして掃除して」「ドアも毎日ふいて。ほら、汚れっぱなしでしょ」と、指さし&英語で説明しながらヒンディーで指示してもらいました。ふんふんと薄ら笑いを浮かべながら聞いているボーイ、伝わっているんかいな…。
　居間に日本から運んだ「たたみマット」があるのですが「それもひっくり返して下まで掃除して」と言いました。そうすると部屋を閉め切ったまま、ひっくり返したかと思うとバシバシーッ、我々の目前ではたき、ゴミを落としたのです。ゲボッゲボッ。ひー、部屋中にほこりが舞うやんけー。ベランダでやって、そういうことは。そういうとよし分かった、とばかりベランダに出てやりました。まったくもう。
　次は玄関マットです。引っ張り上げたかと思うとまたバシバシーッ、閉め切った室内でたたいたのでした。あわわー、さっき30秒前、外に出てやってと言ったばかりやん。相方ユウサンはキレましたが私は爆笑しました。あああー、お腹がよじれるわー。よじれすぎてウェストサイズが10センチぐらいダウンしそうです。しないけど。本当に、いっこいっこ、くどくどくどくど言い、さらに連日言い…ぐらいでも足らないんだ。
　それでも言ったかいあって、蛇口もピカピカに。うちってこんなにきれいだったんだ、と思うほどでした。まあいっかー、という我が基本スタンスを封印、快適生活のため、くど井くど子になりきろう。

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パリのチョコレート レシピ帖