大阪・十三の「ねぎ焼やまもと」

　コテコテの下町・大阪の十三（じゅうそう）かいわい。近くに住んでいましたので、愛着があります。焼肉請来軒（ちんらいけん）と並んで通ったのが「ねぎ焼やまもと」。カウンターのみの有名店で、いつも行列ですが、唯一無二の味だと本気で思います。今回はネギデラ（ネギ焼きデラックス。牛・豚・イカ入り）１３２０円と、とん平６１０円にしました。とん平は豚肉だけのお好み焼き、というのか、カリカリしていて、私の偏愛アイテム。仕上げにレモンをキュッと絞ってくれるのが、またいいのよね。あっちっち、ハフハフしながら見回すと、大忙しの店なのに、実に見事な客さばき。注文は紙に書かずともそらんじているし、行列の順番も、ちゃんと覚えている。グラスが空けばすぐ水が注がれ、食事を終えた客には素早く爪楊枝が。プロやなぁ。しょっちゅう水を入れてくれるので「水こんな飲む客おらんでしょ」と言うと「いやぁ、ジョッキで水頼む方もいます」などと、なにわトークも全開。梅田駅近くのエスト一番街支店もできました。こぎれいでテーブル席もありましたが、やはり妖しいネオン街を通り抜けてこその、味わいもあろうというもの。「ねぎ焼やまもと」、フォーエバーなのです。
大阪市淀川区十三本町1-8-4　電話06-6308-4625