博多行きフィナンシェ

　大阪に続いて福岡の友人にお菓子を持って帰ってもらおうと、オーブンは夜通しフル回転。パウンドケーキ（ケーク・オ・フリュイ）とマドレーヌに、アーモンドの焼き菓子フィナンシェ。製菓材料を買った「G.Detou」のマダムに勧められた、スミレ味のフィナンシェを作ってみたかったのです。が、表面に飾ったスミレはあえなく、底に沈んでしまいました。スミレ香料もなんだか、ないほうがシンプルでいいような・・。さらに問題はオーブン。コンベクション式（強制対流）にまだ、慣れません。大阪行き差し入れを焼いたにもかかわらず、まだ加減がつかめないのです。マドレーヌも焦げ目が強かったり、薄かったり。うう、せっかく博多まで旅する差し入れなのに、おめかしする技も時間もありません。ええい、ままよ、とシャンゼリゼ通りで、友人に託しました。シベリア上空を飛ばすほどの価値もないのに、申し訳ない。恐縮しつつ、旅立ちを見送りました。フィナンシェたち、達者でなぁー。