多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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あわや浦島太郎に

 きょうはお湯、出るかなあ。バスタブについた蛇口のハンドルを跳ね上げた午前10時、バッシャーン。あっというまに浴室は白煙で満たされ、何も見えなくなりました。ぎゃー、助けてえー。このまま浦島太郎のごとく老人になるかと思いました。10日間、出が悪かったうっぷんを晴らすがごとく熱湯の洪水に見舞われたのです。水道管に詰まっていたと思われるゴミも一緒に奔流に交じり、私もドロドロに。あちゃー、観客もいないのに朝から体張ってピン芸人です。おまけに水圧で蛇口が壊れ金具が吹っ飛ばされ、水が止まらなくなりました。元栓があるはず…と探し回りましたが見つからず、管理会社を呼んで水を止めてもらいました。それから1時間後、ギザ(温水器)のメンテナンスマンがやってきました。「もうあなたのクレームは治った」。胸を張っていうしちょうど急ぎの問い合わせが日本からあったし…と、ちゃんとチェックしなかった私がアホでした。浴室に戻って蛇口をひねったら…水もお湯も、出ませんやんけー。がっくり肩を落とす、の巻です。ああ、もう砂でも集めてお国へ帰りたい。甲子園ちゃうて。
 てなことを夕方、やってきたお手伝いのバニさんに話しました。「これ、1時過ぎに入れたから、いまひとつだけど…」と言いつつ、保温水筒に入れたチャイをあたため直し、ふるまってくれました。フーッ。ショウガが効いておいしい。もうこれだけでご機嫌が直るのだからたいした問題ではないのでした。ヤケドしなくてよかった。
 写真は新刊「パリのチョコレート レシピ帖」に掲載したケーク・オ・ショコラです。