多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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いざ!デリーハーフマラソン(レース前編)

 午前5時、起床。トースターで焼いた豆餅を2つ、たいらげてパワー充電です。インド走友会の仲間2人とともに午前5時50分、グルガオンを出発しました。赤信号をぶっちぎる(黄色の点滅などない)快走で6:30前には出発点となるネルー・スタジアムに着きました。まだ日の出前ですが電灯はついていて、モダンな白い格子柄が浮かんでいます。おお、かっこいい。
 荷物は車に置きっぱなし、Tシャツ姿で降りました。出走まで1時間、やっぱり寒っ。でも走り始めると10分ほどで暑くなり、服の重さを憎み始めるので上着はナシです。寒さしのぎにポリ袋に穴をあけてしのごうと思って前夜、試作してみたのですが、インド製のゴミ袋がへひゃへにゃで頼りなく、断念。何かないかな…とクローゼットを探し、厚手の膝丈ソックスを見つけました。これをアームウォーマーにしよう。ちょっと着ぐるみみたいですが、まぁいっか。
 セキュリティチェックをくぐってスタジアムの外周に入りました。おお、すごい。ふだんはあまり見かけない、いろんな意味でスマートなインド人たちがわんさかいます。3万人が参加する一大イベント、フル並みの盛大さだな。
 走歴に応じてブロック別にスタート、私たちはEブロックをめざして歩き出しました。インド走友会のTシャツを着た仲間6人と黒い幕で囲まれたブースの中で待ちます。記念写真を撮ったり、阪神タイガースの帽子をかぶっているインド人ランナーを見つけて「助っ人だったか」(そんなわけない)と手を振ったり。サリー姿やサンダル姿で参加する人もいる、と聞いていたのですが見かけなくて残念。でも、そ、外が見えない…。ぎゅうぎゅうづめにされ、熱気で温かいのはいいのですが、牛ちゃうでー。なんで目隠しするんだろう。
 7:20、Aブロックは出走しているはずですが号砲も聞こえません。そのうち2メートル以上はありそうな塀を乗り越えて走り出す人たちも出始めました。「脱走囚か」「インドっぽいな〜」。そんなことを言い合いながら待ちました。
 ゼッケンに埋め込まれたチップのセンサーが反応する地点にたどり着いた頃はもう、8時ごろだったかと思います。ボリウッド女優ビパシャ・バスーが壇上から手を振っていました。わー、すごい。盛り上がりっぷりは東京マラソンかそれ以上だな。思いっきり手を振り返しました…って、私なんぞには目もくれておりませんが。日本で買ってきたばかりのGPS付きランナーウオッチのスイッチを入れました。ワクワクとドキドキが入り交じり、ゴーゴーヒロミゴーな気分です。レースってやっぱり楽しいな。
 写真は出走直後、まだ余裕の私です(右端)。インド走友会家族会員・Mさん撮影です。走れなかったAさんとともに、スタートから応援くださいました。心から感謝します。お腹の底から力を込めて思うのですが、応援のおかげで走れるのです。