盲腸リターンズ〜日本で入院編3
盲腸(虫垂)切除の手術から一夜たった入院3日目、サージカルICUで目覚めました。看護師さんに「おなら、出ましたか」と訊かれ、は、ハイ、ええと…とオノマトペつきで答えます。「ああ、それで、よかです」と言われると何だかうれしいような恥ずかしいような。血圧は70台と低く、はかりても80台前半です。13階の個室へ移るのに車いすに乗りましたがクラクラ、フラフラー。朝礼で倒れる子って、こんな感じだったんだろうか。「宇宙から生還した飛行士みたいですね」と両脇を抱えてくれた看護師さんにぼやきましたが、ひえー、病人になったみたい。手術前はぴんぴん元気だったのに。
お腹の痛みは感じませんが、胸元がかゆくてたまりません。熱も38.9℃まで上がりました。なんでー、3日前まで10キロ、走っていたのにー。手術ってもろ刃、だな。
「術後は頑張って歩いて」と言われましたがふらふらします。なげいても仕方ない。あきらめてベットの上へ。絶食も終わり、昼から全粥の食事が出されました。お腹は空いているような、いないような…。何ともはっきりしません。
「オカーサン!」午後2時過ぎ、3歳10か月の丁稚ケイが姉と甥っ子2人に連れられてやってきました。赤いカーネーションを手にしています。ありがとう、初めてもらったね。姉は病院1階にあるドトールのコーヒーと雑誌(日経WOMAN、福岡ウオーカー)を差し入れてくれました。はー、しみるー。
点滴のおかげでお腹は空かず、体重計に乗ったら案の定、1.5キロほど増えていました。ガーン、インドでも、でしたが絶食したのに体重増という「理不尽太り」です。また走ろうっと。
痛み止めを入れていた背中のチューブが外されました。またひとつ、管が取れたのはうれしいけれど、手術跡のおへそあたりがきゅうっ、と重い感じがします。コテで押さえつけられたお好み焼きのような…。ああ、やっぱり痛くなるんだな。錠剤の痛みどめをもらって飲みました。
夜にはおしっこチューブもとれてせいせいしました。あとは抗生剤の点滴だけです。やれやれ。インドと比べると押して歩ける分マシですが、やはりチューブ人間はうっとおしい。もうすぐ脱・病人プレイです。
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