多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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盲腸リターンズ〜日本で入院編2

 入院2日目、盲腸(虫垂)手術です。腸の中を空っぽにするために前夜、下剤を処方されていました。おかげで睡眠導入剤も与えられていた(「手術前は眠れないので」とのこと)にもかかわらず、夜中に2回、トイレへ。睡眠導入剤の意味、なかった…。さらに朝、ダメ押しで浣腸です。ひー、まだ出るものなのね(びろうネタすみません)。
 さらに、おしっこチューブを取り付けられました。白い医療用弾圧タイツを履きます。指先が開いていてムレなさそうで、飛行機に乗るときにもよさそうだな…と、このあたりは4年前の帝王切開プレイバックです。仕上げ?に人工呼吸のため鼻にチューブを差し込まれました。うぅう、痛いー。がん手術を2度した亡き母を想いました。こんな痛い思い、していたんだな。たかが盲腸とガンを比べられませんが。
 手術室が空くのが午前10時過ぎ、と聞いていましたが結局、呼び出されたのは午後12時15分でした。看護師さん、職場を抜けて付き添いに来てくれた姉とともに、カタカタカタ…と点滴を押しながら10階の病室から4階の手術室に向かいます。手術室に入る自動ドアの前で姉にメガネを預けました。「じゃ、行ってきまーす」「じゃあ、後でね〜」。ぼやけてよく見えなくなってしまいましたが、ずらーり並んだ手術室に気圧されました。ひゃー、「白い巨塔」の世界だー。でもストレッチャーでなくスタスタ歩いているせいか、病人気分が盛り上がらないなー(盛り上がらなくていいって)。看護師さんが「お姉さん、手を振っていますよ」と教えてくれて振り返り、また振り返しました。姉には世話ばかりかけてしまうなあ、ありがたい。
 18もある手術室の何番目かに入りました。4年前の産婦人科とは違って、本格的で広いなー。横向きになり、背中をエビのように丸めて、硬膜外麻酔をしてもらいます。い、いてー。帝王切開での恐怖再びです。「痛くないですか」と訊かれて「大丈夫です」と、妙にガマンしたせいか、手術中、まさかの大絶叫祭りになってしまったのでした。今回は「叩かれている感触はありますか?」と麻酔科の女性の先生に訊かれ「はい、痛いと言えば痛いです」と、中途半端な答えに。
 仰向けになってからはあっというまでした。痛いなあ、あわわ、どうしよう。明るいお坊ちゃん風の執刀医の声がしました。「はい、行きますよ〜」。口元にマスクをかけられ、スーッスーッと2、3回、空気の音を聞いたら意識を失いました。全身麻酔です。
 「終わりましたよー」。お坊ちゃん先生の声で目覚めました。え、もう済んだの?あっというまに思えましたが、1時間半ほどたっていました。「無事に取れました」。そうか、よかった。サージカルICUという術後の患者のケアをする部屋にストレッチャーで運ばれました。腹腔鏡下手術で開けたのはおへその1カ所だけで済んだこと、少し癒着があったとのことですが出血もなかったとのことでした。来てくれた姉は「みたよ〜」。切除した虫垂を見せられたそうで笑っていました。麻酔に1時間半、手術1時間半、めざめるまで30分、という予定通りでした。
 人工呼吸器の影響か、ノドがイガイガしてたまりません。足はむくんでいないようです。お腹は痛みどめを背中から入れられているので、ほとんど気になりません。
ちょっと熱も出たようです。点滴、おしっこ、背中と3か所のチューブでつながれていて、何ともあーあ、なのですが、出産後はもんどりうっていたからなあ…あれに比べたら本当に楽勝だわ。

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5月23日(土)19:00〜、大阪・南森町のフラワーアレンジメント教室「Le Salon」でのコラボレーションイベントは、おかげさまで満席になりました。お会いできるのを楽しみにしております。

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☆5月23日(土)14:00〜、大阪・なんばパークス産経学園で出版イベントです。詳しくはコチラ→産経学園

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☆拙著「パリのチョコレート レシピ帖」はおかげさまで増刷されました。日本図書館協会選定図書にも選ばれました!熱烈よろしくお願いいたします。

パリのチョコレート レシピ帖

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